クロックワークス配給『彼女がその名を知らない鳥たち』のトークイベントが8日、原宿クエストホールで行われ、白石和彌監督、映画評論家の松崎健夫氏が登壇した。
沼田まほかるの20万部を超える人気ミステリー小説を、蒼井優、阿部サダヲのW主演で映画化した同作。松崎氏から蒼井の女優としての凄さを問われた監督は「びっくりするぐらい手がかからない女優さん。憑依型の女優だと思う。おそらく20代の間に経験値を積んで、演技幅のコントロールができるようになっていると思うが、時々入り込み過ぎて破りさる瞬間がある。見ていてこちら側がエンタテイメントな気持ちにさせてくれて、本当に楽しくてしょうがなかった」と魅力を語った。また、松崎氏が白石作品の共通点として、過酷な人生を送る主人公が多いことを挙げると、監督は「憧れがある。ギリギリまで頑張っている人達が好き」とコメントし、中村幻児監督、若松孝二監督といった名匠から学んだ白石監督らしい発言だと松崎氏も納得の様子を見せた。10月28日(土)公開。