「第42回トロント国際映画祭」で上映されたホラー映画「血を吸う粘土」(製作:「血を吸う粘土」製作委員会、キングレコード/ソイチウム)の凱旋会見が21日、東京・文京区のOh!sama Studioで開かれた。
映画「血を吸う粘土」は、無残な死を迎えた彫刻家の激しい怨念がこもった悪魔の粘土 “カカメ” が美女たちを襲うホラーエンタテイメント。オムニバス・ホラー映画「ABC・オブ・デス2」に日本代表監督として参加した特殊メイクアーティスト、梅沢壮一の長編初監督作品。日本では今夏「第4回 夏のホラー秘宝まつり2017」(8月19日~9月1日、キネカ大森)で上映された。
会見には、実の夫婦で、トロントでの上映に参加した梅沢監督と出演の黒沢あすか。それに出演の藤田恵名(ミスiD2017)、牧原ゆゆ(同)が出席した。
トロントでの上映について梅沢監督は「約1500人規模の会場で9割くらいお客さんが入って盛り上がった。制作した我々でも笑わないような悲惨な場面で笑いが起きたりして、映画をエンタメ、作り物として見てくれていると感じた」と振り返り「最初は『ホラー秘宝』で上映することを目指し、完成が間に合うかどうかというレベルで制作していた中で、トロントへの招待が決まったので驚いた。一生懸命作っていてよかった」と充実した表情をみせた。
黒沢は「トロントに行けたことが信じられない。次の作品にも意欲を示していると端々で聞いています」と夫の次回作に期待を寄せ、藤田は「監督に配役していただいて光栄」、ホラー映画好きの牧原は「初出演映画がこの作品で良かった。私にとって宝物です」と喜んだ。
会見後には、主題歌「私だけがいない世界」(キングレコード)を歌った藤田によるミニライブが行われた。