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東宝『打ち上げ花火~』プレミアに川村Pら

【FREE】東宝『打ち上げ花火~』プレミアに川村Pら

2017年08月11日
『打ち上げ花火~』プレミア開催(左より宮野、広瀬、菅田) 『打ち上げ花火~』プレミア開催(左より宮野、広瀬、菅田)

 東宝配給『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』のジャパンプレミアが9日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、声優を務めた広瀬すず、菅田将暉、宮野真守、脚本の大根仁、企画・プロデュースの川村元気の各氏が登壇した。

 岩井俊二による伝説的な実写ドラマ(93年8月放送)を、シャフト制作、新房昭之総監督のもと長編アニメーション化した作品。世界121の国と地域での配給もすでに決定しており、国内外で期待が高まっている。アニメーションの声優は初めてのチャレンジとなる菅田は「最近は舞台挨拶で緊張しなくなったが、今日は緊張する。演じた典道は12~13歳で、自分は24歳。自分の12歳の頃を思い出しながらやったものが、ちゃんと伝わるかなと。珍しく舞台挨拶でちゃんと映画のことを考えている(笑)」と、注目度の高い作品に対するプレッシャーの大きさを口にした。

 3日前に完成したばかりの同作について、広瀬は「芸術的で今まで観たことのないアニメーション映画。(演じた)なずなのドアップの表情や、典道くんの必死になっている横顔など、キャラクターの一つ一つアップの表情が印象的」と語り、菅田は「『スタンド・バイ・ミー』のような少年の時の冒険心や好奇心みたいな、淡い遠い記憶が蘇ってくるシーンや、とにかく可愛い、かなりエロいなずながいたり…。忘れかけていた、自分が凄くドキドキした瞬間がいっぱい蘇ってきた映画」、宮野は「日常の描き方が絶妙。色合いも綺麗でリアル。そんな中、時間が戻る『もしも玉』を使う時、急にファンタジーな演出がやってきて、そこで心を持っていかれる。実写ではできないような、アニメーションでできることに凄く力を込めて作っているなと思った。あとなずながエロかった」とそれぞれ感想を述べた。

 キャスト陣からヒロインへの絶賛コメントが挙がる中、脚本を務めた大根は、「原作のドラマで奥菜恵さんが演じたなずなは素晴らしく魅力的。これを実写でリメイクして超えるのは不可能だと思っていたので、原作を超えるならアニメーションの表現しかないと感じていた。それを見事にアニメのキャラクターとして作り上げた新房監督はじめシャフトのスタッフの底力は凄いと思った。アニメでこんなヒロインは見たことない」と制作陣を称賛。川村プロデューサーは「僕はもともと新房総監督の大ファン。毎回新しい発明をする監督で、この人が東宝の夏のアニメーション映画を作ったらどうなるんだろう?という夢があった。去年は新海誠という才能を大きく色々な人に見てもらう機会を作れたと思うが、今回も新房さんの発明した演出がいっぱいあって、何と言っても、ヒロインを可愛く、エロく描くことが得意な監督なので、そこが存分に発揮されていて、とても満足している」と、昨年公開した『君の名は。』に続くヒットを狙う作品として、仕上がりに自信を見せた。

 なお、同劇場でのイベント後には、東京ミッドタウンに場所を移し、花火点火のセレモニーも行われた。8月18日(金)より公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。