【FREE】松竹『家族はつらいよ2』披露で山田監督ら
2017年04月28日
松竹制作・配給『家族はつらいよ2』では26日、完成披露試写会を丸の内ピカデリー1で行い、800のキャパを満席にした。出演の橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、監督の山田洋次らが登壇し、舞台挨拶を実施した。長女役の中嶋朋子は地方ロケのため欠席。
2013年公開『東京家族』で平田一家を演じた8人が再集結し、『家族はつらいよ』が制作された。16年3月に公開された『家族はつらいよ』は、動員120万人、興収13・8億円の大ヒットを記録。今回、8人の家族が再々集結し、16年8月より続編『家族はつらいよ2』がクランクイン。9月30日にクランクアップを迎え、17年5月27日より全国公開される。前作では、平田一家の長、周造(橋爪)と富子(吉行)の離婚騒動を描いたが、今作では周造の運転免許返上を巡って家族会議が勃発する。頑固者の周造に「大事故を起こしたら大変だ」と言い出す嫌な役回りを押し付け合う、平田一家の面々。そんな家族の心を見透かした周造は、「いつの間に俺の家族は言いたいことも素直に言えなくなった!もう崩壊しているな、この家族は!俺は死ぬまで運転を続ける!」と激怒。平田一家はまたも不穏な空気に包まれていく――。
舞台挨拶で山田監督は、「昨年の暑い盛りに撮影に入ったが、撮影中は途中で私(の体)がダメになってしまうのではないかと不安で仕方なかった。今日を迎えられて本当に嬉しい。お越し頂きありがとう」と感謝の気持ちを示した。橋爪は、「前作どころではない面白さ。既にパート3の企画が動いているのかもしれないが、とにかく今作に出演できて嬉しい」と喜びを語った。橋爪のコメントを受け、妻夫木も「2度あることは3度ある」とシリーズが続くことに期待を寄せた。
『東京家族』から続く出演陣について山田監督は、「現場を共にすることで俳優を知る。するとイメージが沸きやすくなり、続ける毎に楽しくなっていった。まるで親戚が集まったかの様な現場だった」と述懐し、「劇場を後にし、暗い夜道を駅に向かう時、良いものを観たなとか、人間や家族について考えたり…。そういった感覚を観客の皆さんに与えられる作品であれば嬉しい」と締めくくった。
製作委員会は松竹、住友商事、テレビ朝日、木下グループ、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、松竹ブロードキャスティング、読売新聞社、博報堂、朝日放送、BS朝日、日販、GYAO、メ~テレ、講談社、九州朝日放送、北海道テレビ。
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