閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

ギャガ他『ラ・ラ・ランド』ライアンら来日

【FREE】ギャガ他『ラ・ラ・ランド』ライアンら来日

2017年01月28日
『ラ・ラ・ランド』プロモーションのため来日したチャゼル監督とライアン(右) 『ラ・ラ・ランド』プロモーションのため来日したチャゼル監督とライアン(右)

 ギャガ=ポニーキャニオン配給『ラ・ラ・ランド』の監督デイミアン・チャゼル、主演ライアン・ゴズリングが来日し、27日に港区のザ・リッツ・カールトン東京で記者会見が開かれた。監督は今作で初めて、ライアンは『きみに読む物語』(日本公開05年)以来、2度目の来日を果した。

 監督の前作『セッション』から2年、ライアンとエマ・ストーンが恋人同士を演じたミュージカル・エンターテイメント。世界中の様々な映画賞を席巻しており、ゴールデン・グローブ賞で作品賞を含む史上最多7部門を受賞、先日発表された米アカデミー賞で作品賞など最多13部門14ノミネートを達成した注目作。

 来日会見で、米アカデミー賞の最多ノミネートについて監督は、「(驚きの)ショックが抜けていないが、とても光栄だ。知らせを聞いた時、同じホテルに居たライアンらとシャンパンで祝った」と振り返り、ライアンは、「本作を撮ったこと自体が賞に値することだが、そのことに加え、好評を受け、多くの賞に選ばれている。大勢に認められたことが感慨深い」と喜びを語った。

 作品の内容について監督は、「ライアンに出会えたことがとても大きい。彼はミュージカル映画に造詣が深く、演技の幅も大きい。そこにエマが加わり、文字通り、チーム一丸となり、共に築き上げた」と説明。ライアンは、「ミュージカルというジャンルを撮るにあたって、監督と話し合ったことは、ノスタルジックなものにせず、あくまでも現代の観客に向けること。でもダンスの中で空に舞い上がっていくような空想部分も大切だから、そのバランスに注意した。チャレンジングな現場だった」とコメントした。

 記者席からは、「ミュージカル映画としてのオマージュ」についての質問が挙がり、監督は「色んな映画の間を泳ぎながら撮ったから、無意識にオマージュを捧げた作品が多いだろう。日本で指摘を受けて気が付いた作品は、鈴木清順監督の『東京流れ者』。ワイドなカメラワーク、ポップアート的な要素、銃が使われたミュージカル映画という意味で、隠れたオマージュと言えるかも」と日本作品に想を得た可能性に触れ、「レコーディングを行ったスタジオは、『オズの魔法使』『雨に唄えば』などの名作ミュージカルのレコーディングが実際に行われた場所だった。素晴らしいギフトと受け止めている」と嬉しそうに話した。

 会場のセッティングには、梅の花を置くなど日本的な雰囲気を取り入れ、監督とライアンによる鏡開きが行われる場面もあった。2月24日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。