アークエンタテインメント配給『ポエトリーエンジェル』のお披露目上映が12日、第10回田辺・弁慶映画祭で実施された。同作は、梅農家の実家を手伝う青年と、ボクシングジムに通う女子高生らが、「詩のボクシング」を通じて成長する様子を描く青春物語。和歌山県田辺市で毎秋開催される同映画祭の10回目を記念して製作された。当日は幅広い世代の500人強が鑑賞し、好評を博した。上映後には飯塚俊光監督、主演の岡山天音、武田玲奈が登壇し舞台挨拶を行った。
詩のボクシングとは、声と言葉のスポーツ。リングに見立てたステージ上で2人の朗読ボクサーがオリジナルの詩を声に出して表現し、どちらの言葉が聞き手の心に届いたかを判定して勝敗が決まる。飯塚監督は「もともと『ウォーターボーイズ』が好きで、マイナーな競技を映画の力でフィーチャーするようなことをやってみたかった。詩のボクシングは以前から知っていて、すごく印象に残っており、何かできないかと常に思っていた」と話した。
製作は田辺・弁慶映画祭第10回記念映画プロジェクト。企画・制作支援は田辺・弁慶映画祭実行委員会。製作プロダクションはアークエンタテインメント。制作協力はエイガ・ドット・コッム、ニューシネマワークショップ、為一、田辺市観光振興課。2017年5月、テアトル新宿、ジストシネマ田辺ほか全国ロードショー。