閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

第29回TIFF、メリル来日の大盛況で開幕

【FREE】第29回TIFF、メリル来日の大盛況で開幕

2016年10月27日
第29回東京国際映画祭開幕 第29回東京国際映画祭開幕

 第29回東京国際映画祭が25日に開幕した。六本木ヒルズ・アリーナに全長約100メートルのレッドカーペットが敷かれ、豪華ゲスト380人が続々と登場した。当日は国内外より757人の報道陣(EXシアター六本木のセレモニー会場含む)、場内外合計1200人の観客が集まり、雨が降ったにもかかわらず、大いに盛り上がった。

 フェスティバル・ミューズの黒木華、映画祭ディレクター・ジェネラルの椎名保氏が口火を切り、コンペティション、日本映画スプラッシュ、アジアの未来部門など、国内外ゲストが会場に入った。各チームが映画に合わせた衣装や演出を行い、作品をアピールし、お祭りムードのなかで進行された。

 今年はコンペティション部門に日本映画2本がノミネートされており、『アズミ・ハルコは行方不明』より松居大悟監督、出演の蒼井優、高畑充希ら、『雪女』より監督主演の杉野希妃、青木崇高ら。コンペティション部門審査員の5人、委員長ジャン=ジャック・ベネックス、メイベル・チャン、ヴァレリオ・マスタンドレア、ニコール・ロックリン、平山秀幸も参加した。

 とりわけ歓声を浴びたのは、オープニング作品『マダム・フローレンス!夢見るふたり』主演メリル・ストリープ。メリルが乗った車が会場に到着すると会場のボルテージは一気に上がり、映画ファンらは身を乗り出してサインを求めた。舞台上でメリルは、「雨の中待ってくださり、ありがとう。本作が東京国際映画祭のオープニングに選ばれ、とても光栄。観た時に大いに笑って、泣いて頂きたい」とコメントした。

 クロージング作品『聖の青春』より森義隆監督、出演の松山ケンイチ、東出昌大も到着。メリルと合流し、松山が英語で話しかけるなどの交流を交わした様子だった。終盤には2年ぶりの参加となった安倍晋三内閣総理大臣が登場し、メリルの映画を多く観ていることを告げながら、「特に、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011年)で演じられたサッチャー役が、印象深く素晴らしかった」と笑顔で語り、メリルの顔も一層ほころんだ。

 今年の上映作品は、204本。11月3日まで六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで行われる。

 ※【写真特集 第29回東京国際映画祭 レッドカーペット】が、文化通信.comエンタメ・トピックスで掲載中。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。