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KW『湯を沸かす~』完成披露に中野監督ら

【FREE】KW『湯を沸かす~』完成披露に中野監督ら

2016年09月22日
左から中野監督、伊東、杉咲、宮沢、松坂、篠原、駿河 左から中野監督、伊東、杉咲、宮沢、松坂、篠原、駿河

 クロックワークス配給『湯を沸かすほどの熱い愛』の完成披露試写会が20日、千代田区のイイノホールで開催され、中野量太監督、主演の宮沢りえ、共演の杉咲花、松坂桃李、篠原ゆき子、駿河太郎、伊東蒼が登壇した。

 銭湯を営む幸野家。父(オダギリジョー)は1年前に蒸発し、休業状態。母(宮沢)はパートをしながら、娘(杉咲)を育てていた。ある日、母はガン宣告を受ける。残す家族のために母は、「夫を連れ戻すこと」「気が優しすぎる娘を独り立ちさせること」「娘をある人に会わせること」を決断し、実行していく。死にゆく母の想いと想像もつかないラストに涙と生きる力がほとばしる家族の愛の物語。

 オリジナル脚本で商業デビューを飾る中野監督は、「映画学校を卒業して16年でやっとここまで来れた。『家族に見せたくなる映画』が私の大きなテーマ。自信を持ってそんな映画が撮れたと思う」と完成の喜びを語った。

 母役の宮沢は、「『紙の月』が終わり、次は何が来るの?と多くの人に言われていたが、ふと読んだ本作の脚本にもの凄く感動して、『この作品に参加しなかったら後悔する』と思った」と出演に懸けた想いを語った。娘役の杉咲は、「お母ちゃんの娘役ということで、現場では緊張してはいけないと思いつつ、ドキドキしていた。でもお母ちゃんから、『どれだけ時間がかかっても大丈夫』と言ってもらい、一気に緊張がほぐれた」と劇中名のまま、宮沢を呼びながらエピソードを話した。

 最後に中野監督は、「宮沢さんから、『脚本も、役者の演技も良く、なのに編集で良い映画にならなかったら、燃やすからね』と言われた。皆さん、良い映画だと思ったら、是非周りの人に教えてあげて下さい。じゃないと燃やされちゃうかも」とユニークにアピールした。10月29日より新宿バルト9ほか全国公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。