子どものための国際映画祭「キネコ国際映画祭2016&TIFF」の記者発表会が5日、東京・渋谷のシダックスホールで行われ、開催概要が説明された。
一昨年までは「キンダー・フィルム・フェスティバル」(主催:一般社団法人キンダー・フィルム)の名称で開催されていた同映画祭は、昨年キネコ国際映画祭に改称。さらに、今年からは東京国際映画祭を運営するユニジャパンと共同主催されることが決まった。期間は11月2日(水)~6日(日)。会場は109シネマズ二子玉川など、二子玉川駅周辺のイベント会場で行われる。
上映作品は過去最多となる31本(海外長編5本、海外短編18本、日本長編3本、日本短編5本)。オープニング作品はオーストラリアの短編映画『おんなのこの誘い方』、クロージング作品は韓国の長編映画『犬どろぼう完全計画』に決定した。
子ども審査員が選ぶ従来の「キネコ・グランプリ」のほか、今年は、世界から集まる映画祭ディレクター、俳優、映画監督らが選出する「日本作品賞」が新設された。また、映画祭のスペシャルサポーターとして、俳優の高橋克典の参加が決定。ジェネラル・ディレクターの戸田恵子、プログラミング・ディレクターの中山秀征とともに、映画祭を盛り上げる。期間中は、二子玉川の兵庫島公園で熱気球の搭乗イベントも開催。バリアフリー上映や、上映中の入退場を自由にするなどのファミリー・フレンドリーな会場づくりが行われる。
さらに、同映画祭の目玉のひとつ、「ライブ・シネマ」が今年も行われる。声優・役者・タレントが生で映画やアニメの日本語吹替えに挑戦するもので、戸田、中山、高橋も参加する。記者発表会には3人が出席し、報道陣に向けて早速ライブ・シネマを披露した。戸田は、「9年前にお声掛け頂き、子どもの未来にお力添えできればと思ってお引き受けした。自治体がバックアップして町中が一丸となって子どもの映画祭を開催している国もあり、追いつくようにしたい」と、映画祭の顔としての意気込みを述べた。
発表会は、フェスティバル・ディレクターの田平美津夫氏がはじめに登壇し、続いて東急レクリエーションの菅野信三社長、東京国際映画祭の椎名保ディレクター・ジェネラルも挨拶した。