ディズニー『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のジャパンプレミアが8月31日、目黒区の恵比寿ガーデンホールで開催。初来日のマーク・ライランス(BFG役)、本田望結(ソフィー役声優)が登壇した。
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督、ディズニーが初めてタッグを組んだ感動のファンタジー・アドベンチャー。原作はロアルド・ダールの児童小説「オ・ヤサシ巨人BFG」(評論社刊)。ひとりぼっちだった10歳の少女ソフィー(ルビー・バーンヒル)と孤独な巨人「BFG」。2人がお互いに心を通わせ、次第に奇妙な友情が生まれていく物語。
ジャパンプレミアでは、マークと本田が初対面を果し、お互いの国の言語で挨拶。その後、司会者が項目ごとにインタビューする形で進行された。
初対面の感想について、本田は「マークさんとこの場に居させて頂けてシアワセ。素敵な方で本当に嬉しい」。マークは「ソフィーを演じるために最高な女の子。パーフェクトだ」と褒め合った。
演じたキャラクターについて、マークは「年齢を重ねるとありがちだが、BFGは自分のやり方が固まってしまっているタイプ。混乱していることが多いキャラ」。本田は「ソフィーはひとりぼっちだけど、走りまわるシーンが多いほど明るく、好奇心に溢れている」とそれぞれ自らとの共通点を明かした。
同作への参加について、マークは「監督の前作『ブリッジ・オブ・スパイ』の撮影2日目に直接のオファーを頂いた。まだ監督の作品に参加したばかりだったので非常に驚いた」。本田は「出演はオーディションで決まった。受かった時はすごく嬉しくて、自分を少しでもソフィーに近づけるため、何度も台本を読ませて頂いた」とコメントした。
撮影現場について、マークは「普通の人間を巨人に見せるために、『パフォーマンスキャプチャー』という技術に初挑戦した。その現場は全てがイメージの中で生まれる意味でも日本の能や狂言に近い」「だから、僕の友人の野村萬斎さんが、『シン・ゴジラ』でこの技術を体験したことには納得した」。本田は「BFGとソフィーの良い関係を損なわないように、注意して声を入れた。ドキドキしたけど毎日勉強させて頂いた」と振り返った。
作品の見どころについては、本田は「窓の外からBFGの手が入ってきて、ソフィーに伸びる場面は、運命の出逢いのシーンだからお気に入り」、マークは「監督の作品は全てそうかもしれないが、 “家に辿り着きたいという想い” が今作でも描かれている。年齢を重ねたおじいさんと少女だからこそ芽生えた特別な友情にも注目してほしい」と魅力を語った。
ジャパンプレミアは終始、和やかな雰囲気で進行された。また “夢の配達人” でもあるBFGとしてマークがトランペットを吹き、夢の木「ドリーム・ツリー」を点灯する演出も行われた。9月17日より全国公開される。