東宝配給『四月は君の嘘』の完成披露試写会が3日夜、東京・内幸町のイイノホールで行われ、新城毅彦監督、出演の広瀬すず、山﨑賢人、石井杏奈、中川大志が登壇した。
会場は女性一色。倍率350倍の超レアケットを手に入れたファンで埋め尽くされた客席はイベント開始前から熱気に包まれ、MCの呼び込みとともに後方の扉からキャストが登場すると、黄色い大歓声が沸き上がり、舞台挨拶は終始盛り上がった。
作品は、2011年5月から4年間にわたり「月刊少年マガジン」(講談社刊)で連載された同名の泣ける青春ラブストーリーの映画化。母の死をきっかけにピアノを弾けなくなってしまった天才ピアニスト・有馬公生が、天真爛漫なヴァイオリニスト・宮園かをりと出会い、再びピアノに向き合い始めるが、かをりの身体は重い病に侵されていた――。
メガホンをとった新城監督は「ぼくは30年ぐらい監督をやっていて、その中で何本か節目の作品があるが、手前みそだがその作品を超えている」と仕上がりに胸を張った。撮影時の役作りについて、ヴァイオリン未経験の広瀬は「ゼロからのスタートでかなり大変だった。一日平均2時間。多い時は4時間くらい練習した。現場に入ってからも毎日やっていた」と振り返り、同じくピアノ未経験の山﨑も「(演じた公生は)ヒューマンメトロノームと言われるほど正確にピアノを弾くので、基本から入って半年間練習した」と苦労を語った。
その甲斐あり、2人の撮影本番の演奏を客席から見ている役柄だった石井からは「刺激になった」、中川からは「鳥肌が立った。あんなに賢人とすずが頑張っていて、自分は何やってんだろうと、走って帰った(笑)」と称賛する声が挙がった。公開は9月10日(土)。製作はフジテレビジョン、講談社、東宝。制作プロダクションはC&Iエンタテインメント。