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東宝『ルドルフ~』、完成披露に湯山監督ら

【FREE】東宝『ルドルフ~』、完成披露に湯山監督ら

2016年07月14日
『ルドルフとイッパイアッテナ』完成披露、左端が榊原監督、右端が湯山監督 『ルドルフとイッパイアッテナ』完成披露、左端が榊原監督、右端が湯山監督

 東宝配給の3DCGアニメ『ルドルフとイッパイアッテナ』の完成披露試写会付舞台挨拶が12日夜、千代田区の東京国際フォーラムで開催され、湯山邦彦監督(『劇場版ポケットモンスター』シリーズ)、榊原幹典監督(3DCGアニメ「パックワールド」)、出演の井上真央、鈴木亮平、八嶋智人、古田新太が登壇した。

 原作は、87年に刊行され、シリーズ累計100万部を誇る児童文学作品「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズ。世代を超えて愛され続けるノラ猫たちの感動ストーリーが3DCGアニメで動き出す。

 黒猫ルドルフ役を演じた井上は、「猫の鳴きまねを、飼っている犬相手に練習した。彼は猫が苦手で、私が猫の声で鳴くと耳を立てたり立ち止まったり(笑)」とユニークな練習方法を明かし、「現場では監督たちにご指導頂きながら演じた。結構走る役だったので、息遣いはパワーが必要だった」と振り返った。ボス猫イッパイアッテナ役の鈴木は、「初めての声優のお仕事でまさか猫役とは」と出演の感想をのべ、「彼はカッコいい猫。しかし、カッコいい猫とは何ぞやみたいな所があった。ユーチューブで、ライオン含めネコ科の動物は大体見た」と語った。商店街の金物屋の猫ブッチー役の八嶋は、「2人(井上、鈴木)の声が入った後に、アフレコしたがとても上手で焦った(笑)」と絶賛し、地獄の番犬デビル役の古田は、「今まで、象とかインディアンとかカワウソとかやってきたから、それらに比べるとブルドッグは、僕に近くてやりやすかった」と会場の笑いを誘った。

 湯山監督は、「2年以上かけて制作した。CGアニメは僕も初めてで、普段はセル画の2Dアニメ。周りの人からはキャリア35年目にしてのデビュー作と言われたり。猫目線の映画なので、立体視の3D版も是非」。ロス在住の榊原監督は、「湯山監督らとは、スカイプやメールでやり取りしたことも。10年以上向こうに住んでいるので、(下町を舞台にした本作では特に)、日本を描く部分でキッチリやる様に努めた。桜の花びら一枚一枚の落ち方に精魂込め、こだわった」と制作に込めた想いを語った。

 最後に、井上は、「季節の移り目とか、奥行きのある映像が素晴らしい。色んな年齢、立場の人がグッとくる作品」、鈴木は、「子供時代に観たら、大人になっても忘れられない作品。こんなに泣けるハッピーエンドはない」とそれぞれ作品をアピールした。

 製作委員会は、日本テレビ放送網、東宝、講談社、OLM、バンダイ、バップ、読売テレビ、電通、PPM、ホリプロ、D.N.ドリームパートナーズ、日本出版販売、ローソンHMV/STV、MMT、SDT、CTV、HTV、FBS。制作プロダクションはSprite Animation Studios、OLM、OLM Digital。8月6日全国公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。