20世紀フォックス映画配給『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の来日記者会見が29日夜、ハリウッド映画では初めて東京スカイツリーの天望デッキで行われ、ローランド・エメリッヒ監督、出演のリアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、マイカ・モンローが出席した。
興収106億円の大ヒットになった96年公開『インデペンデンス・デイ』の20年ぶりの新作。エメリッヒ監督は「前作を撮ってから、ずいぶん長い間、会う人会う人に『続編は作らないのか?』と聞かれてきたが、あの作品は完結したと思っており、その都度『いや、作らない』と言ってきた。しかし『2012』を撮っていた時、デジタルカメラを使ってコンピュータの様々なエフェクトを使ってみて、目から鱗だった。これは『インデペンデンス・デイ』の続編を作ってもいいなと思った。前作ではテクノロジーの限界があったが、今回は色々なことが可能になった」と、キャリア初の続編製作に至った経緯を述べ、重力を操る侵略者を描く今作のアイデアを思いついた理由を「(前作では宇宙に浮かんでいた)母船そのものが地球に降りてきたらどうなるかと思った。巨大な母船はそれ自体に重力があり、アジアを吸い上げてヨーロッパに落とすというアイデアを思いついた」と語った。
前作から続投したジェフは、「詳しくは言えないが、今回、エイリアンは明確に侵略の目的がある。彼らには階級制度があり、その中に女王がたくさんいる。その1人が巨大な宇宙船に乗ってやってくる」とストーリーの一片を明かし、「エメリッヒほど迫力あるスペクタクル映画を撮る監督はいない。みんな楽しんでほしい」とアピールした。
主演のリアムは前作の劇場公開当時は6歳。世界的ヒット作の続編に出演が決まった時は「嬉しくて興奮した」と話し、大先輩のジェフについて「共演するのは楽しいだろうなと思っていたけど、期待以上。完璧な俳優で、エネルギーを与えてくれる」と絶賛した。また、前作で英雄になった大統領の娘役を演じたマイカは「大統領の娘として脚光を浴びて育ったキャラクターで、自分の価値を世界に知らしめることをモチベーションにしている」と役どころを説明し、最後に「とにかく楽しんで」と締めくくった。
7月9日(土)よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー。なお、東京スカイツリーの天望デッキでは、同作の宇宙船が東京上空に現われるプロジェクション・マッピングを、6月30日から7月31日まで、毎日20時15分、21時の2回実施する。