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『沖縄うりずんの雨』全米上映プロジェクト

【FREE】『沖縄うりずんの雨』全米上映プロジェクト

2016年04月07日
 第89回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位、第70回毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞受賞作品『沖縄 うりずんの雨』(15年6月20日公開)。アメリカ人監督ジャン・ユンカーマンが見つめる、戦争に翻弄されてきた沖縄の近現代史。今回、米国にも“沖縄の問題の緊急性”と“民主主義に反した実態”を発信すべく、全米上映実現の為のプロジェクトが進行中だ。

 ユンカーマン監督は3月末頃、沖縄での再取材、撮影、再編集を施した〈アメリカ上映版〉を完成させた。アメリカ上映版の為に追加取材された内容は大きく2点。1.辺野古の基地建設の現状と実態。2.“沖縄はこれからどうなっていくのか”という切り口で若い層を中心にインタビュー。日本上映版での取材対象は、およそ40代以上であった為、年齢の幅を広げる試み。

 また、その制作資金と上映活動の費用の一部をクラウドファンディング・プラットホーム「Motion Gallery」内で2月10日から一般公募中(締切:5月31日23時59分)。目標額は200万円。残り56日とする4月6日16時時点で、約72%の144万8500円(コレクター:124人)が集まっており、支持の厚さが窺える。なお同プロジェクトでは、目標到達の如何に関わらず、締切までに集まった金額がファンディングされる。

 アメリカ上映版は既に、4月頭にアメリカ・プレミアを果している。今後は、夏から秋にかけての全米公開に向けて展開していく。日本においての配給はシグロ、配給協力はリガード。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。