【FREE】『マンガ肉~』先行上映で杉野希妃監督登壇
2016年02月13日
杉野希妃長編初監督作品『マンガ肉と僕』が13日の公開を前に11日、新宿K’s cinemaで先行上映され、舞台挨拶が行われた。杉野監督、出演の三浦貴大、徳永えり、ちすん、大西信満、太賀が登壇した。
原作は朝香式の同名小説(新潮社刊)。京都を舞台に青年ワタベ(三浦)が3人の女に出会う、8年間の遍歴を描いた物語。3人の女役を演じたのは杉野監督、徳永、ちすん。中でも杉野監督は「男に嫌われるために太る」という設定のサトミ役に特殊メイクを施しながら挑戦した。全編を通して女の歴史が根底に流れ、男に抗う女たちの強くも切ない物語が展開する。
舞台挨拶で杉野監督は「本作は私にとって一番自分らしい作品になったのではないかと思っている。これまで作品との距離感を保ちながら関わってきたが、本作では自分の中の悩みや葛藤をぶつけたつもり」と初監督についてコメント。さらに「(原作の)男を避けるために肉で武装するという発想はなかなかない。異質な世界観が好きで、マンガ肉って?サトミって?と悶々と考えていたら、日本社会を反映させた作品になるのではと思い制作した」と話した。配給は和エンタテインメント、KATSU‐do。なお文化通信.comでは杉野監督のインタビューを掲載中。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。