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『海難1890』昨年トルコでプレミアイベント

【FREE】『海難1890』昨年トルコでプレミアイベント

2016年01月06日
 東映配給の日本トルコ合作映画『海難1890』は日本公開に続き、去る12月25日トルコ国内300スクリーンで公開されたが、その前夜の24日にイスタンブール・ヨーロッパサイドにそびえ立つゾルルセンターで約2000人のトルコ人が参加してプレミアイベントが行われた。

 当日は、日本から内野聖陽や忽那汐里、田中光敏監督、トルコから俳優のケナン・エジェ、アリジャン・ユジェソイ、アフメト・ダウトオール首相らが挨拶した。

内野聖陽 僕は日本パートしか出演していないので、こうして初めてトルコという国に来て本当にトルコの皆さんは心が温かいことをリアルに実感していますね。トルコって本当に素敵な国だなと思っています。そしてトルコの方々と一緒に映画を見させてもらいましたが、一体感があってトルコ人になったような感覚で映画を見てしまいました。本当にトルコの方がエルトゥールル号事件で助けられてそれをずっと思っていてくれてテヘランの救出劇で恩返しできたということを本当に心から誇りに思っているんだなと思いました。改めて田中監督が作ったこの作品の意義深さを感じました。日本とトルコの友好の証のような作品ができて本当に嬉しいです。

アフメト・ダウトオール首相 この映画は素晴らしい映画です。私は大島に行ったことがあり、事故のあった場所を見たのですが、そのことを思い出して胸に迫るものがありました。これは将来の世代へ伝えられるべき作品です。関係者の皆様に本当にお礼を言いたいです。私にとって忘れない作品になりました。2万人のシリア難民へのトルコの援助も語り継がれるべきものだし、他にも語られるべきものがあります。それらを忘れないで伝えることが大事だとこの映画を見て思いました。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。