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短編フェス、東北の作文コンペ受賞作映画化

【FREE】短編フェス、東北の作文コンペ受賞作映画化

2015年12月03日
『未来のカケラ』制作発表 『未来のカケラ』制作発表

 内閣府復興庁は「わたしたちのふるさと、10年先の物語」をテーマとした作文を、岩手、宮城、福島県に住んだことのある小学4年生から中学3年生を対象に7月1日から8月31日まで募集した。国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」は、同企画に協力のクレジット名で参加し、9月29日に最優秀賞作品の短編制作委員会(委員長別所哲也)を発足、未来を感じる気持ちを共有し「自ら進む」原動力へと繋げていくことを目指して展開。11月29日に授賞式が岩手県盛岡市で開催され、最優秀賞「震災から4年と半年〈感謝を忘れない〉」(岩間壮太/小学5年生/岩手県)の制作が発表された。岩間は「人に伝えるために書いた。自分の作文が映画になるとは思っていなかったのでビックリしている」と喜びを表現した。

 短編化にあたってのタイトルは『未来のカケラ』。一軒家の建築現場。見習い大工の壮太はある日、棟梁の及川から一人でお客様の物置を造るように命じられる。一人前の大工として認められる為の初仕事に気合いが入る壮太。だが、物置造りを進めていく中でまだ会ったことのない施工主に対してある疑問が湧く。見習い大工としての何気ない日常から明らかになっていく壮太が大工になった理由。そこには過去に自分と同じ痛みを背負った大切な人への想いが溢れていた。

 エグゼクティブ・プロデューサーは別所哲也。監督、脚本、編集は渡邊世紀。壮太役は須賀健太、及川役は六平直政。共演は大島麻衣、塩野瑛久、栗山航、戸塚純貴ら。来年1月完成予定。2月には先述の3県で上映会を開催。また、政府広報オンライン特集サイト、ショートショートフィルムフェスティバル&アジアHP内特設ページで公開、BS特別番組でも放送される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。