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『劇場版MOZU』Wプレミアに西島秀俊ら

【FREE】『劇場版MOZU』Wプレミアに西島秀俊ら

2015年10月29日
『劇場版 MOZU』完成記念トークショー、後方は「ダルマ・バルーン」 『劇場版 MOZU』完成記念トークショー、後方は「ダルマ・バルーン」

 東宝配給『劇場版 MOZU』(11月7日公開)の完成記念トークショーが27日に六本木ヒルズ・アリーナで開催された。羽住英一郎監督をはじめドラマ版からの出演者〈西島秀俊、香川照之、真木よう子、池松壮亮、杉咲花〉、劇場版からの出演者〈ビートたけし、伊勢谷友介、松坂桃李〉が登壇した。なお同イベント後、第28回東京国際映画祭内特別招待作品部門においてワールドプレミア上映された。

 ドラマ版は14年にTBS×WOWOWの共同制作によってスタート。原作はハードボイルド作家・逢坂剛の代表作「百舌」シリーズ。劇場版では最強のラスボス「ダルマ」(ビートたけし)が登場。警視庁公安部の捜査官・倉木(西島)とダルマとの対決が描かれる。

 クランクイン3月22日、クランクアップ5月27日。フィリピン、愛知・三重、北九州でのロケを敢行している。その内、フィリピンロケは1カ月近くに及ぶ大掛かりなものだったという。実物を使ったガン・アクション、公道を完全封鎖してのカーチェイス、トレーラー爆破など、国内では実現不可能な迫力シーンをフィリピンで撮影。香川は「いわゆる観光地ではなく、もっと奥まった所で撮影した。嗅いだことのない臭いや、見たことのない光景を体験した。食あたりも気にしながら行わなければならなかった。まさに命がけだった」とロケ現場での過酷さを振り返った。

 西島は「ドラマ版は妻の死の謎が解けて眠りにつく場面で終わる。『一体彼はいつ目覚めるのだろう』と羽住監督と話し合い『劇場版 MOZU』が出来た。一応完結編だと謳ってはいるが入門編でもある。ドラマ版を観てない人も楽しめるはず」と話した。さらに、司会からたけしとの共演についてコメントを求められると「役者として見出して頂いた恩人。勝手に心の師匠だと思っている。役者同士で対峙できたことは宝物のようだ」と胸中を明かした。それに対してたけしは「彼はここ数年の内に力をつけて、日本を代表する役者の一人になった。オレが役者としての才能を見いだしてやったのに、一銭もよこさず不義理なやつだ」とジョークで返し会場を沸かした。役柄についてたけしは「ダルマというのはベッドで寝ているだけの役。ただ火に囲まれて西島と対峙するシーンがあった。メイクはしているし熱いのなんの。でも羽住監督はいい画を撮る為に粘ってたね。自分でも映画を作るがあれは参考になった」と語った。羽住監督は「当初からダルマ役はたけしさんに決めていた。オファーを蹴られたらダルマを軸にしたストーリーをやめることも考えていた」とキャスティングへの想いを話した。

 製作委員会はTBSテレビ、WOWOW、ROBOT、東宝、CBCテレビ、MBS、RKB、KDDI、ジェイアール東日本企画、集英社、HBC、GYAO、TCエンタテインメント。制作プロダクションはROBOT。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。