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『ラスト・ナイツ』伊原“ほぼCGはない”

【FREE】『ラスト・ナイツ』伊原“ほぼCGはない”

2015年10月29日
『ラスト・ナイツ』舞台挨拶、左から紀里谷監督、伊原剛志 『ラスト・ナイツ』舞台挨拶、左から紀里谷監督、伊原剛志

 第28回東京国際映画祭パノラマ部門の一本に、11月14日より公開される『ラスト・ナイツ』(配給:KIRIYA PICTURES+ギャガ)のタイトルがある。その上映が28日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、紀里谷和明監督、出演の伊原剛志が上映前の舞台挨拶に登壇した。

 紀里谷監督のハリウッド・デビュー作品。主君への揺るぎない忠誠心を胸に、難攻不落の城と不条理な権力に挑む気高い騎士たちの姿を描きだしたヒューマン・ドラマ。主演はクライヴ・オーウェン、モーガン・フリーマンとグローバルなキャスティングがなされている。

 紀里谷監督が活動の場を移したハリウッドで出会ったある脚本から製作が始まった。紀里谷監督は「6年前に脚本を受け取り、その後完成に至るまでに5年の月日を費やした」と話し、「黒澤明監督の『乱』はシェークスピアの『リア王』を題材にしながら、戦国時代を舞台にして作られた。(本作では忠臣蔵の物語を)同じようにして映画化できないかと考えた。架空の国を作り、様々な国籍の人に恵まれて現場に臨んだ。そして優秀なスタッフ、キャストに囲まれた。本作を自分の子どもの様に思う」と続けた。

 ロケ地は東欧チェコ。古城や修道院で撮影を実施し、荘厳な風景の数々をカメラに収めた映像世界が繰り広げられているという。伊原は「3カ月近くかかったロケ現場だった。現場では僕と監督の2人だけが日本人だった。ある意味では、どこかで日本を背負っていた。監督が撮影中に気遣った一言を掛けてくれた時に、共に戦う戦士のように見えた」と振り返り、「季節は11月から1月までだったと思う。だんだん寒くなる時期だった。映っている雪は全て本物。紀里谷監督と言えばCG作品だと想像する人が多くいると思うが、本作ではほとんどCGは使われてない」とコメントした。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。