第28回東京国際映画祭が22日に開幕した。六本木ヒルズ・アリーナに全長130メートルのレッドカーペットが敷かれ、豪華ゲスト440人が続々と登場した。当日は報道陣:695人、場内観客:700人、場外観客:1200人が集まった。
開始時刻になると、ソフトバンクのロボット「ペッパー」の姿が。未来的な演出に会場が盛り上がる中、今年のナビゲーターを務める野村雅夫と季葉が登場。彼らの開会宣言によって映画祭の幕がきって落とされた。
レッドカーペットには海外作品から『サヨナラの代わりに』:ヒラリー・スワンク、『パディントン』:パディントン、『シーズンズ 2万年の地球旅行』:ジャック・クルーゾー、笑福亭鶴瓶、木村文乃、『黄金のアデーレ 名画の帰還』:サイモン・カーティス、ヘレン・ミレンなどが参加。日本作品からはコンペティション部門に選出された『さようなら』:深田晃司、出演のブライアリー・ロング、新井浩文他、『残穢【ざんえ】‐住んではいけない部屋‐』:中村義洋、竹内結子、橋本愛他、『FOUJITA』:小栗康平、オダギリジョー、中谷美紀他などが集まり、場内外から歓声が起きた。中でも『の・ようなもの のようなもの』チームの松山ケンイチ、北川景子がサインに応じる場面では一層の熱狂ぶりがみられた。
終盤はコンペティション審査員、クロージング作品『起終点駅 ターミナル』、オープニング作品『ザ・ウォーク』の各チームへと続き、それぞれの代表者が参加の歓びを表現した。
▼ブライアン・シンガー(審査委員長) とにかくワクワクしている。私が初めて東京国際映画祭に参加したのは、95年『ユージュアル・サスペクツ』を持ってきた時。このたび審査委員長という立場を頂き、本当に光栄。映画を観るのも、審査をすることも楽しみにしている。
▼篠原哲雄監督(『起終点駅~』)人間の奥深いところが感じられる映画になっている。多くの人に観てもらいたい。東京国際映画祭での上映機会を逃した場合は11月7日から全国公開しますので、宜しくお願いします。
▼ロバート・ゼメキス監督(『ザ・ウォーク』) 映画祭の方々、東京の方々、(配給会社の)ソニー・ピクチャーズの方々に対しても本当に感謝している。『ザ・ウォーク』を楽しんで頂けることを望んでいる。
上映本数は205本。31日まで六本木ヒルズ、新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿ほかで実施される。