追悼:洋画配給の一時代作った幸甫氏
2015年09月02日
追悼:幸甫氏 ―インディペンデント系洋画配給の一時代作る
元松竹専務の幸甫氏が亡くなった。享年82だった。家族葬に近い形で、この8月29、30日に、通夜、告別式が行われた。インディペンデント系洋画配給会社の一時代を支えた重鎮の一人が、また亡くなった印象である。それほど、幸さんは松竹というより、松竹富士=富士映画の人だったというイメージが、私にはとても強い。それも、宣伝部長だ。その当時、1980年代のことが、例によって思い出されて仕方がない。
幸さんは、洋画配給会社の映配出身。映配が、松竹に吸収され、松竹映配になる。その後、富士映画、松竹富士と社名は変わっていく。富士映画だったか、松竹富士だったか、私が松竹会館の事務所に赴くと、……