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Dシネマ映画祭、原恵一監督トークイベ開催

【FREE】Dシネマ映画祭、原恵一監督トークイベ開催

2015年07月28日
トークイベントに登場した原恵一監督 トークイベントに登場した原恵一監督

 「第12回 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」で24日、『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(02年)の上映が行われた。上映後に行われたトークイベントには、監督の原恵一が登壇した。

 『~戦国大合戦』は「劇場版 クレヨンしんちゃん」シリーズにおいて、原監督10作目にして最後の作品。原監督は、「本作では存分にやりたいことをやった。タイムスリップよりも戦国時代に焦点を絞り極力リアルに戦国時代を描くことを心掛け、無理に華々しいものにはしなかった。歴史資料は集められるものはできるだけ集めた。どこかからの借り物ではなくオリジナルのものになっていると思う」と解説した。

 また、最新作『百日紅~Miss HOKUSAI~』は先ごろ、アヌシー国際アニメーション映画祭で長編部門審査員賞を受賞。原監督は、「10年公開の『カラフル』でも同映画祭長編作品特別賞と観客賞を受賞したが、その時よりも緊張した。やはり一度貰うと意識してしまう。会場では日本でウケないところで笑う、またはその反対などの反応を見ることができた。アニメだから子供向けとしてではなく、『東洋のいち監督が新しい映画を撮っている』という雰囲気をフランス人達から感じた」と受賞についてコメント。

 最後には、「映画の企画を目の前にした時、自分で出来るかどうかを判断基準にしている。長編アニメの製作期間は大体2~3年。その期間中、作品と最後まで向き合えるかを考える」と自身の作品づくりについて話した。なお、同映画祭は既に閉幕している。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。