【FREE】松竹『嫌な女』、黒木瞳が映画監督に初挑戦
2015年07月25日
『化身』('86)『失楽園』('97)などの女優・黒木瞳が、映画監督に初挑戦する。桂望実のベストセラーを映画化する松竹配給『嫌な女』(製作:松竹ほか/制作プロダクション:オフィスクレッシェンド)で、8月1日にクランクイン、東映東京撮影所および関東近郊でロケし8月末クランクアップ、2016年公開。
作品は、天性の詐欺師と真面目一徹の弁護士を主人公に、対照的な二人の女性の人生を描く感動作。脚本は『小野寺の弟・小野寺の姉』の西田征史が担当。キャストは未発表。
▽黒木瞳監督 映画『風と共に去りぬ』を観て、あのスクリーンの中に入りたいと思った10代の頃。そして、20代でその中に入った。映画の世界は、すぐに私を虜にさせた。それからずっと映画作品に出演させていただいている私が、監督をしようと決めたのは、いうまでもない。「嫌な女」という小説に出会ったからだ。主人公、徹子と夏子を通して見えてくる人生の風景、人と人との絆、そして、誰にでも訪れる老い。それでも、“人生捨てたもんじゃない”と思わせてくれる爽やかな読後感を、私は、映画『嫌な女』で感じたいと思ったのだ。監督をさせていただくことは、みに余る光栄だ。とはいえ、今やクランクインを前に、私は極度の緊張感に包まれている。演者とは全く違う景色が、私をどう衡き動かすのか楽しみにしているのと同時に、これから訪れる私の未知なる日々が、スタッフ出演者にとっては最高の日々になるようにと、今はそれだけを願っている。
▽福島大輔プロデューサー 日本を代表する女優である黒木瞳さんから「映画を撮りたい」と聞いた時には、正直とても驚きました。まずはビックリし、次に、その勇気に感動を覚え、最後にはとてもワクワクして来ました。女優が女優を撮る。これはとんでもなく面白いことになるのではないか、と。そして、黒木監督と打ち合わせを重ねるごとに、監督の熱い想いを聞くごとに、その確信は強まって行きました。これは間違いなく、大きな挑戦になることと思います。今から楽しみでなりません。
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