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「若尾文子映画祭」座談会に山内マリコら

【FREE】「若尾文子映画祭」座談会に山内マリコら

2015年07月14日

 女優・若尾文子(1933年生まれ)が出演する60作品を6月27日から8月14日まで公開している特集企画「若尾文子映画祭 青春」(配給:KADOKAWA)のトークイベント「女性座談会」が10日に角川シネマ新宿で実施された。ゲストとして、作家・山内マリコ、映画評論家・真魚八重子、古書往来座店員/無料小冊子「名画座カンペ」発行人・のむみちが登壇した。司会を山崎紀子シネ・ヌーヴォ支配人が務め、トークにも参加した。

 若尾文子は、10代後半のスクリーンデビューから30代半ばまでの20年間で150本以上の作品に出演している。14年、キネマ旬報社によるファン投票で、日本映画女優部門第2位に選出されるなど、今日もファンを獲得し続けている。

 座談会は、増村保造監督作『最高殊勲夫人』(59年)の上映後に行われた。『最高~』は、川口浩と若尾が演じる1組の男女らによって繰り広げられるスピーディーなラブコメディ。若尾文子が結婚や将来に悩む女性を明るく可愛らしく表現した作品だ。

 山内氏は、「若尾文子は、『最高~』の様なコメディチックな役だけではなく、様々な役を演じている。女の人が喜んで観ることのできるタイプの女優」と魅力を説明。真魚氏は、「増村監督作品に出演しているイメージが強く、感情的なエロスを表現する女優として好き」、のむみち氏は、「とにかく色気がある女優。『濡れた二人』(68年)がオススメ」と若尾文子に対する想いをそれぞれ語った。山崎氏は、「若尾文子や彼女の出る映画には、現代の若い女性にも共感してもらえる部分が必ずあると思う」と話した。その後も座談会は若尾文子に関するトークが尽きることなく、和気藹々とした雰囲気で進行された。また、19日には、19時の回『しとやかな獣』上映終了後に映画監督ケラリーノ・サンドロヴィッチによるトークイベントが実施される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。