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東宝=AA『TOO~』記者会見に宮藤監督

【FREE】東宝=AA『TOO~』記者会見に宮藤監督

2015年07月09日
『TOO~』完成報告記者会見に登壇した宮藤監督 『TOO~』完成報告記者会見に登壇した宮藤監督

 東宝=アスミック・エース共同配給『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の撮影が5月に都内でクランクインし、7月5日にクランクアップを迎えた。その報告記者会見が8日に東映東京撮影所で行われた。登壇者は、宮藤官九郎監督/脚本、出演の長瀬智也、神木隆之介。また、新たなキャストとして尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、古田新太が発表され、森川と清野が同会見に出席した。

 同作は、宮藤監督の完全オリジナル脚本による地獄を舞台にしたコメディ映画。7年ぶりの映画主演を務める長瀬は、地獄農業高校の軽音楽部顧問で地獄専属ロックバンド地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギターの赤鬼・キラーK役、神木は、地獄に堕ちる高校生・大助役を演じた。

 イベントは、映画の舞台の地獄を再現して実施された。40日間の撮影日数の内、30日間は地獄セットでの撮影。地獄セットは、同撮影所最大のステージに設置された。地獄の美術は、『嫌われ松子の一生』の桑島十和子。

 また、会見途中、長瀬が演じたキラーKのパネルが登場。背は2mを超え、手はジミヘンとカート・コバーン、下半身はマイケル・ジャクソン、声は 忌野清志郎の設定。かつら、ギター、衣装など総重量は10キロ超。なお、衣装は『モテキ』の伊賀大介が担当。監督、長瀬、神木のコメントは次の通り。 

宮藤監督 年をとるうちに死ぬことがとても怖くなった。一方、アメリカのヘビメタに目を向けると、「地獄」を肯定しているように見える。ふと、カッコいい人たちが「地獄」行きになっていると思え、途端に怖くなくなった。また、ドラマの現場などで長瀬君と仕事をしていると、彼の多様な表情を切ることでコメディ映画を撮りたくなった。元々、僕はジャック・ブラック(『スクール・オブ・ロック』)が好き。ブラックが出ている様な日本であまり見ないタイプのコメディを長瀬君と撮ろうと決めた。

長瀬智也 本作では、芝居だけではなく音楽要素にも注目して頂きたい。笑えるのに、カッコいい作品。こういった娯楽作品は、今後観ることができないと思う。「地獄」と一口に言っても、閻魔様、鬼、血の池などに見られる日本のカルチャーに沿った「地獄」。メイクや衣装も、自分の姿を忘れるほど素晴らしい仕上がり。こんな地獄があったら、地獄って悪くないのかもと撮影中に考えていた。

神木隆之介 この現場では、普段体験できないことばかりだった。音楽というジャンルにも、携わったことがなかったから、沢山のことを勉強できた。大助は、悪いことをしていないのに、地獄に堕ちる。しかし、彼が地獄に堕ちた理由は、観て頂ければ必ず分かる。とにかく、人をイラつかせる人物。無自覚にも地獄に堕ちる要素満載。いかに、人をイライラさせるかが勝負だった。宮藤監督に、「今イラついたよ」と言ってもらうことが目標だった(笑)。

 製作委員会は、アスミック・エース、東宝、ジェイ・ストーム、パルコ、アミューズ、大人計画、KDDI、GYAO。制作プロダクションは、アスミック・エース。16年2月より全国RS。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。