【FREE】松竹『残穢~』中村監督で16年1月30日公開
2015年06月25日
第26回山本周五郎賞を受賞した、ミステリー作家小野不由美の最高傑作といわれる小説「残穢」(新潮社刊)が、竹内結子主演、橋本愛共演で映画化される。タイトルは『残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋-』(製作:ハピネット、松竹ほか/制作プロダクション:ザフール)で、松竹配給により2016年1月30日(土)公開される。
原作は、「十二国記」シリーズ (累計発行部数1000万部)、「屍鬼」(累計発行部数140万部)など、ベストセラー作家・小野不由美の「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた本格ホラー。監督は『予告犯』のヒットも記憶に新しく、湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』、伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』、海堂尊『ジェネラル・ルージュの凱旋』など、映像化困難と言われた数々の原作の実写映画化を成功に導いたヒットメーカー・中村義洋。彼のルーツは、大ヒットOVA『ほんとうにあった呪いのビデオ』(01)、『絶対恐怖 Booth ブース』(05)の恐怖演出にあった。それらのファンであった原作者・小野不由美の希望により『残穢~』は実現。小野原作としては初の実写映画化、中村監督にとっては、満を持しての原点回帰作となる。
物語は、主人公の「私」が何の変哲もない日常の“部屋”の異変を調べるうちに、平成から昭和のバブル期、高度成長期、戦後から戦前へとさかのぼり、場所と時代を超えて展開する事件の謎解きに参加する“戦慄のリアルミステリー”。キャストは、小野自身を彷彿とさせる主人公「私」に竹内結子。「私」とともに調査を重ねる久保さん役に橋本愛。初共演の二人に加え、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一らが共演。撮影は今年4月9日から5月7日に行われ、今秋10月に完成予定。
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中村義洋監督 昔は直球で「怖がらせる」ということに照れがあったのかもしれません。でも、とても背後を気にせずには読めない小野さんの原作を受けて、今回は真っ向勝負、全力でお客さんを怖がらせようと思いました。脚本を、超絶怖がりの竹内結子さんが、読み始めては挫折するというのを数週間繰り返したこと、そしてそんな結子さんと橋本愛ちゃんの美し過ぎる2ショットをモニターで観て、すでにこの映画の成功を確信しています。こんな美しい二人があんな目に遭うなんて……お楽しみに。
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小野不由美(原作) 「映画化したいですね」と編集さんに言われたとき「中村監督ならねー」と夢物語で応じたら、なんと実現してしまいました。それも嬉しいけど、中村監督が久々にホラーに戻って来られたのがさらに嬉しい。幸せです。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。