第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門にオープニング作品として正式出品された『あん』(配給:エレファントハウス)のプレミアム試写会が、26日に港区・明治記念館で実施された。出演の樹木希林、永瀬正敏、原作者・ドリアン助川、監督の河瀬直美が登壇し、作品に対する想いをそれぞれ語った。
着物姿で登場した河瀬監督は、「(カンヌでは)世界へのお披露目を全うしてきた。世界28地域30ヵ国以上に販売できた。世界での公開が動き出したばかりだが、その先駆けに本日お披露目できる」と喜びを語った。助川氏は、「原作を書く決意をしたのは、20年前。実際に書き始めたのは7~8年前。12回書き直した。その間には、落ち込んだ時期もあったが、今日という日を迎えられ嬉しく思う」と原作を手掛けた頃の苦労を交えてコメントした。
トークセッション後には、特別来賓ゲストとして、高円宮妃殿下、ホーボルト幸夫ドイツ大使館広報文化専門官、竹田恒和JOC会長、竹田令夫人、安倍昭恵内閣総理大臣令夫人、安藤裕康国際交流基金理事長、ニコラ・ボナルデル在日フランス商工会議所事務局長が出席した。5月30日(土)より全国ロードショー。