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『死んだ目を~』、テアトル新宿で上映終了

【FREE】『死んだ目を~』、テアトル新宿で上映終了

2015年03月24日
『死んだ目をした少年』、最後の舞台挨拶 『死んだ目をした少年』、最後の舞台挨拶

 テアトル新宿で2月21日よりレイトショー公開されていた『死んだ目をした少年』が3月20日に楽日を迎えた。当日は上映前に、加納隼監督、キャストの清水尚弥、紗都希、福井成明、西井雅、後藤和歌奈、尾形駿一が最後の舞台挨拶に登壇し、多くの観客が詰め掛けた。

 作品は、独特のタッチとストーリー展開で根強いファンを持つ人気漫画家・古泉智浩氏の同名コミック(青林工藝舎刊)を、これからの活躍が期待される加納監督で実写映画化したもの。淡々と過ぎゆく毎日の中で、生きる意味を見出せないでいた思春期の少年の成長を描く新世代の青春エンタテインメント。文化通信社が、次世代の日本映画界を担う新しい才能を応援する映画で、この企画趣旨にスクラムトライ、TCエンタテインメント、マイシアター、WIND、TBSサービス、RSKパートナーズが賛同し製作された。

 舞台挨拶では、テアトル新宿での興行を振り返りながら、この作品への思い、撮影時のエピソード、それぞれの中学生時代の様子、自分が死んだ目をしていた時、監督ついてなどが語られた。清水は「主演ということでプレッシャーを少なからず感じていたが、テアトル新宿に沢山のお客さんに来ていただけたことは感慨深い。この思いを最終日に皆さんと共有できて嬉しい」と挨拶。ヒロインを演じた紗都希は「みんなで一つの作品を作るという情熱のもとで演じられたこと、またこの作品と出会えて、改めて青春を味わえた」、西井も「凄くこの作品に出演したかったので、参加できて刺激になり、学ぶべきことが多かった」、そして撮影時、唯ひとり現役の中学生だった後藤は「映画初出演だったので緊張していたけど、みんなが助けてくれたので演じられた」と感想を述べた。

 本作で劇場用長編デビューを飾った加納監督は「とても寂しい感じ。企画の立ち上げからこの2年半を振り返りながら今日は劇場まで来た。改めて、こうやってキャストのみんなを眺めると、一からオーディションで選ばせてもらって、凄くいいキャスティングが出来たなと思う」と、達成感とともにしみじみとした思いを述べた。企画開発を手がけた和田隆プロデューサーは「インディペンデント映画ならではの挑戦ができたと思う。加納隼は他にはないセンスを持った監督だ。この作品から一人でも多くの才能が羽ばたいてくれることを願う」と語った。

 なお本作は今後、順次全国で上映予定。上映に関する問い合わせは、スクラムトライ、もしくは文化通信エンターテインメントまで。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。