「山田洋次ミュージアム」が、明日15日、東京・葛飾柴又にオープンする。
同ミュージアムは、葛飾区観光文化センター内に従来からあった「葛飾柴又 寅さん記念館」をリニューアルし、併設する。
同ミュージアムは、山田洋次監督50周年プロジェクトの一環。これまで『男はつらいよ』シリーズのDVDマガジンの発売に始まって、小津安二郎監督の名作の舞台化(『麦秋』『東京物語』)、そして『東京物語』をモチーフにした『東京家族』の映画化(2013年1月19日全国公開)を果たしており、同ミュージアムはプロジェクトの最後を締め括る記念事業となる。
同ミュージアムは、8つのテーマで“山田洋次もう一つの世界”に出会うものだ。
(1)エントランス=「フィルムメーカー山田洋次“もう一つの世界”」
(2)テーマ1=「デビュー作から『男はつらいよ』誕生まで」
(3)テーマ2=「家族」(家族の物語から幸せとは何かを問いかける)
(4)シンボルオブジェ=フィルムよさらば
(5)テーマ3=「立ち止まり振り返る」(過去を舞台に、日本人が大切にすべきモノとは。)
(6)テーマ4=「教育とは」(学ぶこと、教えることの素晴らしさを描く)
(7)テーマ5=「渥美清へのオマージュ」(亡くなった渥美清へのオマージュを捧ぐ)
(8)山田洋次全作品予告編コーナー
(9)テーマ6=「時代劇三部作」(凛とした平侍の生きざまを描いた3作品を紹介)
(10)テーマ7=「人々の苦難により添って」(「身につまされる映画」作りを信条とする山田監督。阪神淡路大震災、東日本大震災、2つの大惨事に日本人はどう向き合うべきか)
(11)テーマ8=「名作に挑む」(市川崑監督『おとうと』、小津安二郎監督『東京物語』に挑んだ2作品)
なお、今回のリニューアルに合わせ、「寅さん記念館」では、撮影スタジオ「朝日印刷所」を新装オープンした。
開館時間:午前9時~午後5時。入場料:一般500円/児童・生徒300円/シルバー400円/団体400円。
(取締役会長:指田 洋)