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東映アニメ、増収増益の好決算で、今後はオリジナル映画を基幹事業に

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東映アニメ、増収増益の好決算で、今後はオリジナル映画を基幹事業に

2011年05月13日

 東映アニメーションが12日発表した「平成23年3月期決算短信」(平成22年4月1日~23年3月31日)は、連結売上高266億2200万円(前期比27.0%増)と過去最高を記録したのをはじめ、営業利益41億8400万円(79.7%増)、経常利益が45億7000万円(81.2%増)、純利益27億2200万円(88.0%増)と大幅な増収増益を計上し、1株当たりの年間配当金も30円から50円に増配した。

 これら好成績の要因としては、昨年10月に公開した「映画ハートキャッチプリキュア」(興収9億円)が前作を上回る興行収入をあげたのをはじめ、昨年8月発売の映画「ワンピースフィルム ストロングワールド」のDVD・ブルーレイがセル・レンタル合わせて40万枚を超えるセールスを記録し、同じく7月発売の「映画プリキュアオールスターズDX2」のブルーレイ・DVDが好稼働。「ドラゴンボール」シリーズのフランスやスペインを中心とした欧州向けテレビ放映権など全体として海外部門も好調だったことが挙げられる。

 同社は、東映㈱の連結子会社であり、この好成績はそのまま東映の「平成23年3月期決算」に反映されるわけだが、次期の連結業績予想としては減収減益(売上高20.7%減の211億円/営業利益47.4%減の22億円/経常利益45.3%減の25億円/純利益44.9%減の15億円)の厳しい見通しを発表した。

 この打開策として、(1)テレビ用アニメーションの好調を維持、(2)オリジナル映画のヒット、(3)CG作品の企画・製作の強化、(4)配信事業の強化、(5)海外事業の強化を挙げている。特にフジテレビ系で放送中の「ワンピース」とテレビ朝日・朝日放送系オンエア中の「プリキュア」シリーズは好調であり、維持していくことが重要としている。また、5月には東映=WB共同配給「手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ! 美しく-」の公開など、現在複数のオリジナル映画の企画・製作が進行中であり、同社の新たな基幹事業にしていく方針である。

(代表取締役社長:指田 洋)


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