松竹、グループ事業の再編成
2011年01月07日
【代表取締役社長:指田洋】:毎週金曜日更新
松竹は昨年末、映画興行事業の一本化を発表した。「新宿ピカデリー」(10スクリーン)や「丸の内ピカデリー」(3スクリーン)を経営する本社の映画興行事業を、100%出資の子会社でシネコンの運営・開発を手掛ける松竹マルチプレックスシアターズ(代表:中島厚/資本金:39億3700万円/略称:SMT)を承継会社として今年3月1日付で会社分割するもの。
今回の映画興行事業の一本化は、2008年に東宝が本社の映画興行部を子会社のTOHOシネマズ(代表:中川敬)に統合して以来、グループ事業の再編成として計画が進められていた。
松竹では、今回の統合により「観客サービスの向上、収益力の強化、意志決定の迅速化が図れる」としている。
新SMTは、年間売上310億円(本社映画興行部=平成22年2月期108億9200万円/現SMT21年12月期204億9100万円)規模となり、映画興行会社としては、TOHOシネマズ(22年2月期625億円)、ワーナーマイカル(22年2月期412億円)に次ぐ業界第3位の会社となる。因みに同社は31サイト・262スクリーンを保有することになる。
なお、同社では今月末にもグループ事業の再編成の一環として、映画制作部門を中心とした会社の立ち上げを検討している。