邦画4社が創立何周年
2010年10月22日
今年で松竹は映画事業に参入して90周年を迎えたが、今年から2012年にかけて邦画4社は創立何周年記念を迎える。
松竹は、1895年(明治28年)に歌舞伎の興行会社として発足。1920年(大正8年)に松竹キネマ合名会社(蒲田撮影所)を設立し、映画製作に進出、日本初のトーキー映画「マダムと女房」やカラー作品等を手掛け、現在までに数々の名作や話題作を輩出してきた。
同社ではこの記念に合わせ「松竹キネマ90周年プロジェクト」を社内に設置し、「東京物語」など日本を代表する傑作が生まれた1950年代に焦点を当て、小津安二郎、木下惠介、渋谷実監督作品(松竹黄金期の三大巨匠)と岸惠子、高峰秀子、田中絹代の三大女優主演作品(日本が恋する女優たち。)を、こちらも今年で80周年となる東劇で11月20日~12月12日まで特集上映する。
東映は来年、前身である東京映画配給(株)が東横映画(株)と大泉映画(株)を吸収合併し、商号を現在の社名に変更して60周年となる。2001年の創立50周年では「ホタル」(監督降旗康男/高倉健主演)「千年の恋 ひかる源氏物語」(監督堀川とんこう/吉永小百合主演)等の記念映画を製作したが、今回はどういう作品を生み出すのかラインナップが楽しみである。
今年、社史「東宝75年の歩み」を関係者に配布した東宝は(株)東京宝塚劇場として発足以来、2012年の再来年で創立80周年を迎える。社史はまだ発行したばかりであり、どのような記念事業を行うのか、期待される。
映画会社として我が国最古参の日活は、1912年(大正元年)に大日本活動写真(株)として設立され、2012年に創立100周年の記念すべき年を迎える。すでに社内に「100周年実行委員会」(実行委員長:鳥羽乾二郎日活(株)取締役)を設け、記念映画や事業の企画を進めている。
因みに、当社も再来年は還暦となり、何か記念事業を実施したいものである。