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2019年公開の映画ベスト10

平池記者の「競馬ときどき映画」

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2019年公開の映画ベスト10

2020年01月06日

当ブログで毎年ひっそりと勝手に発表している「年間マイ映画ベスト10」の2019年版を発表したいと思います。良かったらご覧ください。

日本映画・外国映画別で紹介します。ランキングは個人的な好みによるものなので、(とても)偏りがあることをご了承ください。対象は、2019年(18年12月28日~19年12月20日)に劇場公開された作品。私が観た172本(外国映画110本/日本映画62本)の中から選びました。それではどうぞ! (ネタバレを含みますのでご注意を)



■日本映画



10位: 『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』

甲鉄城のカバネリのアクションのスピード感は観ていて爽快ですね。今回はラブストーリーが主軸で、主人公の生駒を想うヒロイン・無名がいじらしく可愛い作品です。



9位: 『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』

ヒロアカは前作の映画で初鑑賞。憧れのオールマイトの意志を継ぐというテーマがあったわけですが、今回も「少年をヴィランから守り抜く」という、これまたヒーロー作品のド真ん中を突き抜ける王道の展開で、とにかく熱かった。



8位: 『空の青さを知る人よ』

同一人物の過去と現在が共存する設定の作品は2019年のトレンドでしたが、総じて面白かったと思います。特にこの作品はどうなっていくのか読めずに楽しめました。そして、男女の恋以上に、姉妹関係に感動。ちょっと心配していた吉岡里帆の声優も、蓋を開けてみれば抜群に良かったです。あいみょんが歌う主題歌も素晴らしい。



7位: 『洗骨』

「洗骨」という死者を愛おしむ風習に感銘を受けました。並行して出産の力強さも描き、命の尊さを実感する映画です。そして何より、シリアスになりそうな場面でコント的な笑いを自然に入れられるゴリ監督のセンスに驚きです。これを上手くできる人はなかなかいないので、今後も良い企画があれば映画作りを続けてほしい。



6位: 『キングダム』

このスケール感は文句なしでした。原作は未見ですが、主人公・信を取り巻くキャラクターたちの志の高さに胸が熱くなります。そして長澤まさみの美しさに惚れました。これでまだ原作の序盤とのこと。当然続編の製作も楽しみです。



5位: 『岬の兄妹』

兄妹がどこへ向かっていくのか、不安と興味で目が離せない作品です。障がいという題材ながら美しい展開には持っていかず、笑いと苦みと少しのサスペンスで描く力作でした。



4位: 『新聞記者』

モリカケ問題を題材にしていますが、サスペンス映画として純粋に面白かった。官邸の圧力が全てを覆っていくさまに、観ているこちらも「もうやめとけよ」と思ってしまうほどハラハラしました。田中哲司はいつも迫力がありますが、今回は特に良かったです。



3位: 『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』

厳格で不器用な現実世界の親父と、実はキュートなゲーム内のギャップにやられました。そして、子供と通じ合いたいという想いが感動的で、序盤からの伏線となる最後のある台詞で涙腺が崩壊しました。珍しい切り口の映画ですが、中身はとても普遍的です。



2位: 『ルパン三世 THE FIRST』

3DCGアニメで描くことに少なからず不安がありましたが、ルパンの動き、台詞、ギャグ、ストーリー展開、音楽、全てが文句なしにルパンでした。本当にルパンを好きな人たちが作ったことがわかる傑作。とても楽しく格好いい、これぞルパン映画!



1位: 『東京裁判 4Kデジタルリマスター版』

小林正樹監督による1983年製作のドキュメンタリーなので、2019年のランキングに入れていいものか少し迷いましたが、本当に面白かったのでやむなし。貴重な映像の数々と膨大な情報量で描く、壮大な第2次世界大戦史でした。特に、裁判の冒頭から戦勝国が敗戦国を裁く矛盾を突く場面は、そもそもこの裁判がフェアではないことを明確にしていて興味深かったです。法廷の人間ドラマも面白い。かなり長尺ですが、重要な映像がギュウギュウに詰まった277分なので、全く長さを感じません。




■外国映画



10位 :『バジュランギおじさんと、小さな迷子』

バカ正直な男の、実直で地道な珍道中でした。苦労しただけに、密入国する時の守備隊を納得させる場面や、クライマックスの出国は感動的。ベタな展開なのに気がつけば涙がダダ漏れになります。



9位: 『X-MEN:ダーク・フェニックス』

特に思い入れは無いのになんだかんだ全て観てきた『X-MEN』シリーズですが、今回は『ファースト・ジェネレーション』に次ぐ秀作でした。ジーンのケタ違いの強さ、そして最後の武装列車でのX-MENフル活躍バトルは見応えがあった。胸に響くハンス・ジマーの音楽が今回も冴えわたっています。



8位: 『アラジン』

クライマックスで、ジャスミンが自身の意志を強く主張する場面は、ちょっと唐突感が強かったですが、近年のディズニー映画では女性の自立という要素を必ず入れてくるので仕方なし。それ以外は本当に完璧なエンターテイメントで、ウィル・スミス演じるジーニーのパフォーマンスはアニメ版以上。そして最後はやっぱり感動してしまいますね。



8位:『 ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』

絵の具のようなシンプルな画風ですが、それを補って余りある表現力の豊かさに驚きます。アニメでは描くのが難しい馬の動きも、滑らかにばっちり再現してしまうのだから恐れ入ります。100年以上前の北極冒険譚であり、少女の成長物語としても秀逸です。



7位: 『メリー・ポピンズ リターンズ』

50年以上前の前作は今観ても夢がありますが、今作も風呂の中の海、アニメ世界のカーチェイスなど、やはり夢と驚きの満ちた世界観で、素晴らしいエンターテイメントでした。



6位: 『THE GUILTY/ギルティ』

指令室での会話のみの映画なのに、観ている側が頭の中で事件の悲惨な状態を想像してしまい、とても怖い映画を観た気にさせられます。これは脚本と設定が非常に優秀でした。この設定をきっちり生かしたドンデン返しもパーフェクト。



5位: 『無双の鉄拳』

今韓国で最も強い男マ・ドンソクが、さらわれた妻を救うために敵のアジトに乗り込み、壊滅させるだけの映画です。観たあとは「あー痛快だった」という感想だけが残ります。でもそれでいいんです。ストレス発散にはこの映画で間違いなしです。



4位: 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

ジャパンプレミアでチャン・ツィイーが「主役は怪獣」ということを話していましたが、まさに登場する人物たちは怪獣たちを対決させるための駒として動き、人間ドラマはほぼ皆無。ひたすら怪獣バトルで楽しませてくれます。でも、それでいいんです(無双の鉄拳と同じ言い回しですが)。だって、ゴジラとキングギドラの対決を映画館で観ることが素敵なんですから。怪獣バトル最高。



3位: 『ターミネーター:ニュー・フェイト』

文句を言えばキリがない、愛憎入り交じる新作でした。でも、『T2』と比較してしまうからいけない。純粋に楽しめば2019年屈指の面白いアクション映画だったと思います。強化型人間とREV9との対決は迫力十分ですし、サラ・コナーの登場シーンは格好良かった。頑張ったと思います。



2位: 『アリータ:バトル・エンジェル』

革新的な映像で、サイボーグたちのハイスピート迫力バトルを存分に見せつける傑作でした。目の大きなアリータのキャラクタービジュアルに、観る前は不安しかなかったですが、勇敢で純粋な魅力的なヒロイン象に、鑑賞後はすっかり虜になっていました。全く無駄なしの素晴らしい映画。何とか続編を作ってほしい!



1位: 『ハロウィン』

ブギーマンに襲われて辛くも生き延びた華憐な乙女ローリーは、40年後に武装オバチャンになってブギーマンを待ち構えていた…。『T2』のサラ・コナーかよという感じで、こんな楽しい設定の映画が面白くないわけがない。ローリーの要塞ハウスの秘密基地的な仕掛けにときめいてしまいました。怖さはソコソコですが、とにかく40年ぶりの宿命の対決が胸を熱くします。3世代の女性陣が大活躍する一方で、男性陣があっさり殺されていく扱いの軽さには笑いました。


以上が私の日本映画・外国映画別の2019年ベスト10です。総合では『ハロウィン』を1位に推します。

なお、このランキングには入れられなかったものの、大好きな作品がまだまだありますので下記します。合わせてご覧ください。


日本映画
『アルキメデスの大戦』
『映画ドラえもん のび太の月面探査記』
『カツベン!』
『空母いぶき』
『劇場版 ダーウィンが来た! 新アフリカ伝説』
『劇場版 ONE PIECE STAMPEDE』
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』
『天気の子』
『翔んで埼玉』
『七つの会議』
『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』
『HELLO WORLD』
『ひとよ』

外国映画
『アド・アストラ』
『移動都市/モータル・エンジン』
『おしえて!ドクター・ルース』
『Girl/ガール』
『家族を想うとき』
『クリード 炎の宿敵』
『グリーンブック』
『ザ・バニシング-消失-』
『サマー・オブ・84』
『THE UPSIDE/最強のふたり』
『ジェミニマン』
『ジョン・ウィック:パラベラム』
『シンプル・フェイバー』
『ゾンビランド:ダブルタップ』
『テルアビブ・オン・ファイア』
『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』
『バイス』
『運び屋』
『ハンターキラー 潜航せよ』
『バンブルビー』
『ファースト・マン』
『ファイティング・ファミリー』
『2人のローマ教皇』
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』
『ブラック・クランズマン』
『ペガサス 飛馳人生』
『ヘルボーイ』
『マリッジ・ストーリー』
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』
『盲目のメロディ 殺人狂騒曲』
『芳華-Youth-』
『ライオン・キング』
『ロケットマン』

お付き合いありがとうございました。

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