当ブログで毎年ひっそりと勝手に発表している「年間マイ映画ベスト10」の2018年版を発表したいと思います。良かったらご覧ください。
日本映画・外国映画別で紹介します。ランキングは個人的な好みによるものなので、偏りがあることをご了承ください。対象は、2018年(1月1日~12月22日)に劇場公開された作品。私が観た168本(外国映画95本/日本映画73本)の中から選びました。それではどうぞ! (ネタバレを含みますのでご注意を)
■日本映画
第10位: 『ミッドナイト・バス』
(家族の再生と、旅立ちの切なさを描く作品。夜行バス特有の別れの寂しさってありますよね。新幹線より道中が長いので、距離を感じてしまう。名曲「The Rose」をバックに描かれるシーンは涙出てきました)
第9位: 『四月の永い夢』
(主演・朝倉あきの自然な魅力が全開。部屋で寝そべってる時の感じが素敵でした。静かに、穏やかに、でも小気味良く、少しずつ前向きになる作品。何となく山田洋次監督の作品を思わせる雰囲気でした)
第8位: 『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』
(とてもチャレンジングな短編アニメ3本の構成で、特に2本目の『サムライエッグ』が秀逸でした。日常に溢れる「たまごアレルギー」が題材であれほど緊迫感のある話になるとは。少年が卵入りのアイスクリームを食べてしまうまでの「間」はまるでホラー映画のそれ)
第7位: 『来る』
(妻夫木聡のエセ完璧主義パパの演技は最高ですね。その後、何かすごいものが「来る」感じはゾクゾクしました。お化けVS霊媒師の対決ってどの映画でも面白いですが、本作の霊媒師軍団登場は本当にワクワクしました。これぞエンターテイメント)
第6位: 『GODZILLA 星を喰う者』
(高次元怪獣とは何ぞや…?と思いながら観ましたが、ギドラの登場シーンは超絶望的なインターステラーで、衝撃でした。SF的な面白さが詰まった作品。一方、後半は精神的な戦いに入り込んでいきますが、双方の考え方に共感できて面白かったです)
第5位: 『響 HIBIKI』
(真っすぐで乱暴な響が、大人の世界の常識や建前をブチ壊して突き進む姿は気分爽快です。悩み苦しんで成長する等身大主人公もいいですが、響のように“悩まない”主人公を見るのは楽しいですね)
第4位: 『僕のヒーローアカデミアー THE MOVIE~2人の英雄(ヒーロー)~』
(ヒロアカ初見ですが、夏休み映画に相応しい王道の少年アニメでした。師匠であるオールマイトの精神と、あとを継ごうとすふデクの姿に目頭が熱くなりました。菅田将暉の主題歌も抜群。あとヒロインのメリッサが可愛い)
第3位: 『OVER DRIVE』
(ライバルとかヒロインとか、色々思わせぶりな人たちが結局しっかり描かれなかった不満はありますが、その欠点を補って余りある迫力のラリーのシーン、コンマ数秒の世界に命を燃やす男たちに感動しました。90年代のマイケル・ベイのアクション大作に使われそうな胸熱BGMも良かったです)
第2位: 『祈りの幕が下りる時』
(複雑な謎でグイグイ引き付けつつ、阿部寛演じる加賀と、松嶋菜々子
演じる浅井の、2つの家族の愛の深さに感動してしまう作品。特に、子供の時の浅井が、父親と別れるトンネルのシーン…。もうあの場面で涙腺は崩壊しちゃいました)
第1位: 『孤狼の血』
(驚いたのは、水死体が上がるシーン。シートをめくった瞬間に場面が切り替わって、死体はほとんど見せないというのが普通だと思いますが、この映画は逃げない。全部見せて「スゴい…」ですよ。蒸し暑い真夏の呉で、ヤクザの血の抗争と汚い刑事を生々しく、男くさく描く衝撃作!)
■外国映画
第10位: 『パッドマン 5億人の女性を救った男』
(ナプキン男への風当たりは想像以上で、笑っちゃうくらいヒドいものでした。それだけに、苦労を重ねて成功し、国連でスピーチする場面のパワフルさには胸が熱くなりました)
第9位: 『ヴェノム』
(観る前のイメージに反し、意外と軽いタッチでヴェノムも可愛かったです。主人公エディの意に反したチグハグアクションは大迫力かつ笑え、カーチェイスも見応えありました)
第8位: 『キングスマン:ゴールデン・サークル』
(前作からパワーアップ。冒頭のカーチェイスから、回転しまくりロープウェイ、エルトン・ジョンの曲をバックにアジトに乗り込むクライマックスと、シビれるアクションの連続でとにかく楽しかったです)
第7位: 『恐怖の報酬 【完全オリジナル版】』
(前半のまったりから一転、油井が爆発してニトロを運び出す場面からは、手に汗握るシーンが続いて息が詰まりそう。CGに頼らず、本物ならではの爆発は生々しくて怖いです。トラックが崖、木の橋、ボロ吊り橋を渡る場面は気が気じゃないです)
第6位: 『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』
(使ってる曲は前作と同じなんですけどね、何度観ても楽しいというか…。お話も若き日のドナが3人の男に次々恋しちゃうってだけのストーリーですが、セクシーで元気なドナ(リリー・ジェームズ)が歌って踊ってるだけで楽しく元気よくなれる作品です)
第5位: 『タクシー運転手~約束は海を越えて~』
(最初は呑気に光州に入った主人公が、少しずつ違和感を覚え、ついには窮地に追い込まれてしまう。主人公の目線が観客と同じなので、一緒に常軌を逸した街に叩き込まれてしまう気分を味わえます。これは力作でした)
第4位: 『スリー・ビルボード』
(最初は娘を殺された気の強いオバサンが主人公でしたが、彼女が行動に移すことで、徐々に周りの人間の魅力があふれ出す不思議な群像劇。こういう題材なのに、ちょいちょい笑えるジョークを挟んでくるところは関心します。ウディ・ハレルソンが名演でした)
第3位: 『ダンガル きっと、つよくなる』
(こんなに真っすぐで力強いスポ根映画は今どきなかなかお目にかかれません。『パッドマン』もですが、インドの田舎町の常識を信念をもって覆していく作品は実に爽快感があります。140分間、全く無駄なく感動と熱気に満ちた物語です)
第2位: 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
(スカイダイビング、バイクチェイス、屋根の上全力疾走、ヘリ宙づり…本当に体を張ったトム・クルーズ本人のアクションには頭が下がります。全編興奮しっぱなしの素晴らしいエンターテイメント。6作目にしてシリーズ最高傑作だと思います)
第1位: 『判決 ふたつの希望』
(バカ!アホ!程度の小さな喧嘩が、国を揺るがす裁判沙汰に。そんな状況で描かれる、当事者の男2人の人間的な部分がとても希望に満ちています。レバノンが抱える社会問題が垣間見える映画ですが、決して難しい話ではなく、とても優れた法廷劇であり、心熱くなる人間ドラマでもあります。何回観ても、この作品の完成度の高さには唸らされます)
以上が私の日本映画・外国映画別の2018年ベスト10です。総合では『判決 ふたつの希望』を1位に推します。
なお、このランキングには入れられなかったものの、大好きな作品がまだまだありますので下記します。合わせてご覧ください。
日本映画
『あさがおと加瀬さん。』
『いぬやしき』
『カメラを止めるな!』
『去年の冬、きみと別れ』
『劇場版マジンガーZ/INFINITY』
『犬猿』
『50回目のファーストキス』
『ちはやふる-結び-』
『散り椿』
『映画ドラえもん のび太の宝島』
『ドラゴンボール超 ブロリー』
『人魚の眠る家』
『走れ!T校バスケット部』
『名探偵コナン ゼロの執行人』
『若おかみは小学生!』
外国映画
『暁に祈れ』
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『インクレディブル・ファミリー』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ウインド・リバー』
『女と男の観覧車』
『オンリー・ザ・ブレイブ』
『グレイテスト・ショーマン』
『クレイジー・リッチ!』
『クワイエット・プレイス』
『コンフィデンシャル/共助』
『search/サーチ』
『殺人者の記憶法』
『30年後の同窓会』
『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『68キル』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
『デス・ウィッシュ』
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』
『犯罪都市』
『ピーターラビット』
『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
『ブリグズビー・ベア』
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『負け犬の美学』
『モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!』
『ラッカは静かに虐殺されている』
『リメンバー・ミー』
『レディ・プレイヤー1』
『ワンダー 君は太陽』
ついでに、配信限定作品ですがネットフリックスの『クローバーフィールド・パラドックス』も面白かったです。
お付き合いありがとうございました。
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