当ブログで毎年ひっそりと勝手に発表している「年間マイ映画ベスト10」の2017年版を発表したいと思います。良かったらご覧ください。
日本映画・外国映画別で紹介します。ランキングは個人的な好みによるものなので、偏りがあることをご了承ください。対象は、2017年(1月1日~12月23日)に劇場公開された作品。私が観た162本(外国映画98本/日本映画64本)の中から選びました。
それではどうぞ! (ネタバレを含みますのでご注意を)
●日本映画
第10位: 『DESTINY 鎌倉ものがたり』
(現代と黄泉の世界の関係の設定が面白かったです。堤真一ガエルもいい。山崎監督いわく白組史上最大のピンチだったという黄泉の世界のCGも素晴らしかった)
第9位: 『サバイバル・ファミリー』
(さすが矢口監督。今回もよくリサーチされた上で“電気の使えない世界”を再現されていました。スマホが使えないぐらいは想像つきますが、なるほど、情報が無いと自分が住んでいるところ以外が無事なのかダメなのかもわからないんですね。不便…)
第8位: 『22年目の告白‐私が殺人犯です‐』
(テレビ局のスタジオをはじめ、この映画で重要な役割を果たす“メディア”の作り込みが凄かった。ちょっと無茶な展開もありますが、それを徹底したリアリティーでカバーしています)
第7位: 『キセキ‐あの日のソビト‐』
(いや~良い青春映画でした。自分の才能に見切りをつけ、弟たちのGreeeeNに懸けるJINに胸が熱くなっちゃいます。松坂桃李史上ベストのハマり役だと思いました)
第6位: 『アウトレイジ:最終章』
(大杉漣演じる花菱会会長の死に方には笑いました。今回もみんなイキイキしています。西田敏行&塩見三省の幹部コンビも、前作までの迫力とは異なる味わいがあって好きです。今回も目の離せない騙し合い・裏切り合いで2時間弱楽しませてもらいました)
第5位: 『きみの声をとどけたい』
(ちょっと興行は苦戦しましたが、傑作の青春アニメです。新人声優・片平美那の、良い意味で素人っぽさの残るホンワカした声がいいです。清々しくて、泣ける群像劇。もっと多くの人に観てもらいたい1本)
第4位: 『彼女がその名を知らない鳥たち』
(ピュア! なんてピュアな恋愛映画なの。阿部サダヲの、きったない容姿と動作が、逆に純愛を引き立たせてしまうからアラ不思議。ちょっと気持ち悪く見えていた行動の数々が、最後にあんな感動を呼び起こすとは)
第3位: 『3月のライオン 前編』
(将棋に懸ける男たちの熱い戦いと駆け引きに痺れました。零の辛い人生と、希望が見え始めた未来が気になって、後編の公開までの1ヵ月間ウズウズしながら待っていたのを覚えています)
第2位: 『夜は短し歩けよ乙女』
(恥ずかしながら、湯浅監督作品とは初めての出会いでしたが、衝撃でした。カオスな世界観ですが、こちらがイメージできる世界の枠をギリギリで超えないようにバランスをとりながら作られていました。爽やかな青春映画で、黒髪の乙女が本当に魅力的)
第1位: 『GODZILLA 怪獣惑星』
(政治映画だった昨年の『シン・ゴジラ』から一転。今回はアクションに振り切ったSF映画でした。とにかくゴジラの重厚感が半端じゃない。音響が素晴らしく、ぜひ爆音上映でやってもらいたい作品です。そして、最後のあの絶望感…。早く続編公開してくれ!)
●外国映画
第10位: 『すばらしき映画音楽たち』
(ジョン・ウィリアムズのパートは鳥肌もの。映画においかに音楽が重要かを理論的に、名作の資料映像も交えてわかりやすく解説する佳作。映画ファン必見)
第9位: 『新感染 ファイナル・エクスプレス』
(『ワールド・ウォーZ』にも負けないスケールの大きさで、ゾンビだけでなく、人間の本性も怖い…。ハリウッド映画とは違って、「え?その人がこのタイミングで死ぬの?」と予定調和じゃないところも良いです。そして意外と感動しちゃいます)
第8位: 『メッセージ』
(宇宙人が来たら、ドンチャカ撃ち合い…じゃないんですね。繊細なやりとりを緊張感たっぷりに描き、静かな映画なのに終始心臓ドキドキでした。あと、『ボーダーライン』もですが、ヴィルヌーヴ監督は主人公たちが現場に到着するまでの描写も良いです。時間の概念がないという文字も非常に面白く、SFファンの心くすぐる凄い映画)
第7位: 『世界にひとつの金メダル』
(傑作の馬術映画。馬が美しく、高い障害飛越のシーンは圧巻です。主演俳優が本当に騎乗しているから、ありがちなバストアップだけの映像でごまかさず、ガチンコで素晴らしい絵が撮れています。未熟だった男の成長物語としても秀逸)
第6位: 『ハクソー・リッジ』
(『プライベート・ライアン』の上陸シーンに負けない迫力の戦闘シーンにはビックリ。銃を持つことを拒否したドス(アンドリュー・ガーフィールド)が、訓練のうちに同僚や上官を納得させ、戦場での活躍する姿には胸が熱くなりました)
第5位: 『哭声/コクソン』
(2017年は韓国映画の当たり年。この作品もその1つ。國村隼演じる不気味な日本人に背筋が凍り、二転三転する悪霊の正体に目が離せない。霊映画なのに、この生々しさは何でしょうか)
第4位: 『gifted/ギフテッド』
(叔父と姪の温かい関係もさることながら、姪の処遇を巡って、母親の人生や娘への愛が浮き彫りになっていくさまが切なく、感動的。一方で笑いのセンスも抜群の作品。一応4位ですが、ほとんど1位と変わらないぐらいの気持ちです)
第3位: 『アシュラ』
(市長も検事も、み~んなクズで濃くて強烈。結末はお約束感もありますが、それでもワル同士の痛い殺し合いは面白いです。しかし、雨の中でカメラが車内と車外を出たり入ったり…。あのカーチェイスどう撮ったんでしょう??)
第2位: 『パトリオット・デイ』
(闘う男たちへの敬意に満ち溢れるピーター・バーグ監督らしい作品。事故発生から犯人の逃走、市街での銃撃戦を、息詰まる緊迫感と迫力で描く傑作。実話で、真摯に作りながらもこれだけエンターテイメントになるのだからビックリです)
第1位: 『マグニフィセント・セブン』
(町を襲撃してきた悪党たちを迎え撃つクライマックスに大興奮。撃ちまくって、爆発しまくって、これでもかこれでもかと悪党たちが落馬していく。そしてイーサン・ホーク演じるロビショーが塔の上から地面に叩きつけられる場面で、心の中で大拍手。スタントマンたちの勝利です。勧善懲悪、スカッとできる痛快作でした)
番外1位: 『ターミネーター2 3D』
(やっぱり『T2』は最高です。何十回も観ているのに、やっぱり面白い。間もなく閉館の日劇で見ましたが、良い思い出になりました)
総合1位には『マグニフィセント・セブン』を推します。なお、この10位内には泣く泣く漏れましたが、まだまだ素晴らしい作品がいっぱいあったので、以下に列挙します。
【日本映画】
『あゝ、荒野 前篇』
『あゝ、荒野 後篇』
『亜人』
『君の膵臓をたべたい』
『愚行録』
『くも漫』
『3月のライオン 後編』
『三度目の殺人』
『帝一の國
『東京喰種 トーキョーグール』
『鋼の錬金術師』
『ひるね姫~知らないワタシの物語~』
『昼顔』
『メアリと魔女の花』
【外国映画】
『オペレーション・メコン』
『エンド・オブ・トンネル』
『キングコング:髑髏島の巨神』
『ゴッホ 最期の手紙』
『静かなる叫び』
『ジャスティス・リーグ』
『セールスマン』
『ダンケルク』
『沈黙‐サイレンス‐』
『ドリーム』
『トンネル 闇に鎖された男』
『バーニング・オーシャン』
『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』
『美女と野獣』
『ヒトラーに屈しなかった国王』
『ベイビー・ドライバー』
『まともな男』
『マリアンヌ』
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
『ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち』
『夜明けの祈り』
『ライフ』
『ラ・ラ・ランド』
『LOGAN/ローガン』
『ワイルド・スピード ICE BREAK』
お付き合いありがとうございました。
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