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2016年公開の映画ベスト10 (vol.281)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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2016年公開の映画ベスト10 (vol.281)

2017年01月05日

当ブログで毎年ひっそりと勝手に発表している「年間マイ映画ベスト10」の2016年版を発表したいと思います。良かったらご覧ください。

日本映画・外国映画別で紹介します。ランキングは個人的な好みによるものなので、偏りがあることをご了承ください。対象は、2016年(1月1日~12月24日)に劇場公開された作品。私が観た146本(外国映画88本/日本映画58本)の中から選びました。

今回はメジャーなヒット映画がそのままランクインするような感じになりました。それではどうぞ!
(ネタバレを含みますのでご注意を)


●日本映画


第10位: 『淵に立つ』
(妙な長回しが多く、その“間”が不気味な雰囲気を醸し出していて怖い!主人公の自業自得とはいえ、後味の悪さと、浅野忠信演じる八坂の影響力が最後まで引きずる物語に背筋が凍ります)



第9位: 『ヒメアノ~ル』
(森田剛の無機質な演技が不気味。生々しい恋愛モードから一変、中盤でいきなりタイトルロゴが出てからの殺人鬼編になる急展開が面白いです)



第8位: 『家族はつらいよ』
(山田洋次監督の真骨頂とも言える小気味良い、楽しいコメディでした。予定調和でも、最後の離婚届を破るシーンはホロリ涙が出てしまいます)



第7位: 『GANTZ:O』
(陳腐な表現ですが、『まるで実写みたい』なアニメーション映画。96分間、ほぼリアルタイムで息つく暇なく魅せる傑作アクション。妖怪たちが気持ちの悪く、女性陣のおっぱいの揺れが素晴らしい)



第6位: 『64‐ロクヨン‐前編』
(誘拐犯探しだけでなく、警察内部の権力争い、記者クラブとの対立を重厚かつ熱く描く。演者の魂のぶつかり合いがビシビシ伝わり、観ているこちらもしびれました)



第5位: 『殿、利息でござる!』
(これが実話なんて…。登場人物全員が全力で村のために奔走し、トドメは浅野屋の覚悟。感動しないわけありません。配役も抜群でした)



第4位: 『オケ老人!』
(老人たちが少しずつ上達し、杏演じる千鶴もオケと心を通わせる過程が感動的。しかし、何と言っても最後の「威風堂々」が圧巻で鳥肌もの)



第3位: 『この世界の片隅に』
(呉の市井の人の幸せをじっくりと描くことで、戦争の残酷さをズシリと感じさせます。柔らかい絵柄の裏に、膨大な調査と想いが詰まった力作)



第2位: 『君の名は。』
(ひねりなく上位に持ってきました。コミカルな前半から一転、隕石から三葉を救うためのSF的で壮大な展開と、切なくてロマンチックな恋、幻想的な映像に、観た後もずいぶん余韻が残ります)



第1位: 『シン・ゴジラ』
(ヤシオリ作戦の盛り上げ方も最高でした。サントラは今でも週2~3回聴いています。特撮の素晴らしさはもとより、政治の混乱をリアルに、皮肉たっぷりに描きつつ、最後は希望に溢れる内容。1回目に観た時は会話のスピードについていけなかったですが、2回目はスラスラ耳に入ってきて、面白さが倍増しました)



●外国映画


第10位: 『THE WAVE/ザ・ウェイブ』

(ノルウェーのパニック映画。津波が襲ってきているのに、登場人物たちがなかなか逃げない! モタモタぶりにイライラしつつ、これってリアルな反応かもなと妙に納得。ハリウッド大作並に迫力があります)



第9位: 『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
(酷評の嵐だった今作。私も前作の大ファンだけに、言いたいことは山ほどあります。1番ダメなのは、円盤がデカ過ぎてとても破壊できるものではなく、「女王エイリアンを倒す」という方向に流れてしまい、かえってスケール感がダウンしてしまったこと。ほかにもあれやこれや…etc あれ?結局何回も観て、文句を言いながらも意外に楽しんでいる自分がいる…)



第8位: 『ゴーストバスターズ』
(旧作の良い点は活かしつつ、『ブライズメイズ』的な要素をうまく取り込み楽しいコメディホラーになりました。あと、これほど3Dの良さを存分に発揮させた映画はほかに無いと思います)



第7位: 『ズートピア』
(実寸大動物の造形が素晴らしい。音楽も映像も抜群。ジュディとニックのコンビがピッタリで、冒険・サスペンス・笑い・感動の全てが詰まった完璧な映画)



第6位: 『イット・フォローズ』
(ゆっくりだけど、確実についてくる。普通に歩いている人も「それ」に見えてきてしまう。車で逃げれば何日か時間稼ぎできるけど…ってかえって怖いよ。今までにないアイデア勝利のホラー)



第5位: 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
(『EP4』の直前に、こんな激闘があったとは! ならず者たちの無私の闘い、反乱軍たちの特攻精神には熱くならざるを得ません。ダースベイダーの無双ぶりにしびれ、最後にあの人が登場してビックリです)



第4位: 『ハドソン川の奇跡』
(疑いがかけられる冒頭から、少しずつ真実が明らになる巧みな構成。緊張感のあとに、感動的な真実。着陸のシーンも迫力がありました。本当にクリント・イーストウッド監督の映画は外れがありません)



第3位: 『ビューティー・インサイド』
(123人のウジンが全て同一人物に見える不思議。誰がウジンかわからないのは、ちょっと『イッド・フォローズ』っぽい怖さですが…。笑いあり、ヒロインのリアルな苦悩あり、そして素敵なラストに心満たされる傑作)



第2位: 『オデッセイ』
(痛快なSF映画。火星でのサバイバル術がとても面白く、マット・デイモン演じるワトニーの前向きな姿勢、救おうとする仲間の一丸ぶりが気持ちいい。70年代のヒットナンバーが次々流れるのも良かったです)



第1位: 『スポットライト/世紀のスクープ』
(記者と同じ目線で、少しずつ真相に迫る過程が素晴らしい。神父がレイプするシーンもないし、記者の家庭の事情もほとんど描かない。ただひたすらに、ストイックに、辛抱強く取材していく姿を描く様子は、ほとんど人の感情を排除して描いた『シン・ゴジラ』と通ずるものがあります。でも、どちらの作品にも通底する「情熱」が私の胸を打ちました)



以上が私の日本映画・外国映画別の2016年ベスト10です。総合では『シン・ゴジラ』を1位に推します。
なお、このランキングには入れられなかったものの、大好きな作品がまだまだありますので下記します。合わせてご覧ください。

『アーロと少年』
『X‐MEN:アポカリプス』
『王の運命-歴史を変えた八日間-』
『海よりもまだ深く』
『カルテル・ランド』
『サウスポー』
『ザ・ギフト』
『聖の青春』
『さらば あぶない刑事』
『四月は君の嘘』
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
『人生の約束』
『すれ違いのダイアリーズ』
『太陽の蓋』
『ちはやふる‐上の句‐』
『デッドプール』
『トランボ ハリウッドで最も嫌われた男』
『ドント・ブリーズ』
『何者』
『日本で一番悪い奴ら』
『ねむれ思い子 空のしとねに』
『白鯨との闘い』
『ヘイトフル・エイト』
『ボーダーライン』
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
『マネーモンスター』
『湯を沸かすほどの熱い愛』
『レッドタートル ある島の物語』
『ロング・トレイル!』

お付き合いありがとうございました。
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