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「紅白」DVD発売… 年末は“ナマ明菜”の復活か!?

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「紅白」DVD発売… 年末は“ナマ明菜”の復活か!?

2015年08月13日
 前回、この中で50歳のアニバーサリー・シングル「unfixable」を9月30日に発売することになった歌手・中森明菜について書いた。今回は、その続編である。別に小出しにしているわけではないが、シングルと同時に4枚組のDVD‐BOXも発売することになった。

 過去、明菜が出場した「NHK紅白歌合戦」の歌唱シーンを網羅したスペシャル映像で、伝説の秘蔵パフォーマンスを完全プレイバックするという。このタイミングでのDVD企画だけに年末に向けて明菜の動向が注目される。

 50歳を迎えた第1弾新曲のタイトルが「unfixable(再生不能)」でファンを驚かした明菜だが、またまた前代未聞の映像商品を準備していた。水面下で交渉を重ねていた結果、12日までにNHKを含め関係各社が発売に向けて正式合意、13日からはユニバーサルも販売店に向けて情報を公開することになったという。

 内容は、過去に明菜が出演した「紅白」を含めたNHKの歌謡番組「レッツゴーヤング」「ヤングスタジオ101」の秘蔵映像。関係者によると出演時間は約400分にも及ぶそうだが、そのほぼ全てをDVD4枚に収録するという。

 その中で、最も注目されるのは、何と言っても明菜の「紅白」出演映像だろう。「紅白」の場合、権利問題などが複雑で、これまでアーティストの出場場面だけでも商品化されるケースはなかっただけに、今回はまさに異例中の異例とも言えそう。

 明菜はデビュー翌年の83年から88年まで6年連続で出場、その後、02年に14年ぶりに復帰、そして12年ぶりに昨年の「紅白」にも出場してきた。

 「『紅白』65回の中で明菜の出場回数は僅か8回だったが、毎年出場を望む声は高かった。ある意味で彼女の存在感が『紅白』の中でも伝説になってきた」と音楽関係者。

 しかも、「紅白」では一度も同じ曲を歌ったことはなく「禁区」(83年)、「十戒 (1984)」(84年)、「ミ・アモーレ〔Meu amoré・・・〕」(85年)、「DESIRE -情熱-」(86年)、「難破船」(87年)、「I MISSED “THE SHOCK”」(88年)と、80年代の、その年その年の代表曲を歌ってきた。さらに14年振りに復帰した02年には、10枚目のシングルとして84年に発売した「飾りじゃないのよ涙は」を熱唱。そして昨年は新曲「Rojo –Tierra-」を歌っているが、今回のDVDには、その8回全ての歌唱シーンを収録している。

 「80年代の明菜が年代ごとに再現されている。それも『紅白』という大舞台の映像というのが価値があるのではないか」と関係者。

 とにかく、今回はユニバーサルから発売するが、当時はワーナーパイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)だったし、所属事務所も「研音」だった。肖像権を含めた権利関係が複雑なだけに調整も大変だったはずだ。

 それにしても、9月末と言ったら「紅白」の出場者がにわかに話題になる時期でもある。明菜にとっても、今年は50歳で“節目”の年でもある。新曲に続いて今回のDVD‐BOXの発売。ファンにとっては次は“生明菜”の復活を期待したいところ。NHKとしても「(『紅白』に)出てくれるなら、今年はNHKホールで…」となるが、明菜サイドは「今回のDVD発売と『紅白』出場との因果関係は全くない」と冷ややかなのだが…。

 因みに、明菜が最後にファンの前に立ったのは09年8月で、「開港150周年」で盛り上がる横浜みなとみらい「横浜BLITZ」でのライブだった。もし、「紅白」でNHKホールのステージに立ったら、実に6年4ヶ月ぶりとなる。

 いずれにしても新曲&DVD発売は、例年以上の猛暑の中で大きな話題になりそうだ――。

(渡邉裕二)


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