閲覧中のページ:トップ > 文化通信バラエティ > 映画部デスクの「映画興行あれこれ」 >

【Vol.57】イオンシネマ岡山が本日開業

映画部デスクの「映画興行あれこれ」

最新記事

【Vol.57】イオンシネマ岡山が本日開業

2014年12月05日
 イオンエンターテイメントの新劇場「イオンシネマ岡山」が、本日5日にグランドオープンした。JR岡山駅からすぐの場所に新設されたイオンモール岡山、その5Fに入居する。5Fというのは、イオンシネマでは珍しいかもしれない。駅前立地のためやや土地が狭い影響か、モール自体が7Fまである。

 1週間前にソフトオープンした。最近の同社の新館と比べて、良いスタートを切っているという。駅前立地が奏功し、狙っていた20~30代の若年世代を含め、幅広い層が足を運んでいるそうだ。

 売りの一つが、特別スクリーンの「グランシアター」。このシアターの座席はリクライニング式で、レッグレストも付く。幅は通常の1.4倍。奥行や肘掛けも大きい。通常ならば100席くらいが入る広さだが、ここは46席(+車椅子スペース2)のみ。ゆったりと映画を鑑賞することができる。足を伸ばしてもいいし、靴を脱いで「体育座り」もできるとの話を聞いた。また専用ラウンジが併設し、映画を観る前後に寛げる。料金は2500円均一だが、ワンドリンク付きでもあり、ソフトオープンの時点でかなりの利用客があり、総じて好評のようだ。

 今後について、やはり気になるのは、岡山県内の興行がどう変わっていくのか。県内には、MOVIX倉敷(倉敷市、10スクリーン、2029席)、TOHOシネマズ岡南(岡山市、10スクリーン、1681席)の2つが営業中。いずれも年間興収10億円前後を稼ぐ力がある。今回のイオンシネマ岡山は10スクリーン、1997席という規模で、駅から近いというのが大きな特徴となる。

 10月、11月は全国的に興行が大きく落ち込んだ。12月の興行の流れはまだ不確定だが、ここ岡山においては、この正月興行で、イオンシネマがどれだけのシェアを獲得できるのかが注目だ。もちろん、新規の顧客を開拓することも期待したい。



松本 貴則(まつもと・たかのり)  映画部デスク 兼 サイト事業部所属

2000年、シネコン担当記者として入社。その後、配給会社などへも取材範囲を広げるが、取材のベースは興行に置いている。2011年から映画部デスク。趣味は空手、サッカー、野球、スポーツ観戦、読書。




過去のタイトル一覧

2016年

1月│ 2月│ 3月│ 4月

2015年

1月│ 2月

2014年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2013年

4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月