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『早熟のアイオワ』は全編ローレンスを堪能できる必見作 (vol.123)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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『早熟のアイオワ』は全編ローレンスを堪能できる必見作 (vol.123)

2014年02月12日

オリンピックと大雪が話題をさらっているここ最近ですが、再来週末にはいよいよアカデミー賞が発表されます。

ここで助演女優賞の有力候補に挙げられているのが『アメリカン・ハッスル』のジェニファー・ローレンス。去年の『世界にひとつのプレイブック』に続いて、ここでもすんげえ演技をしています。

さて、そんな彼女の映画初主演作が、来週(2月22日)公開されるのをご存じでしょうか。『早熟のアイオワ』という作品です。全国4館スタートのひっそりした公開ですが、全編ローレンスを堪能できる(かなり)オススメ作品です。

製作はなんと2008年。もう6年も前です。諸事情で作品の権利が米国から離れ某国で埋もれていたところを、ちょっと前にアット エンタテインメントさんが発見したそうですが、いや~よくここまで寝かせました。

なにせ共演はクロエ・グレース・モレッツ。08年に日本で公開したって、2人とも誰も知りません。でも今となってはローレンス&クロエは夢の共演と言えるでしょう。『キック・アス』の続編も来週公開されますし、まさに「ベストタイミング」でのお披露目となります。

ひと足早く作品を観ましたが、「ジェニファー・ローレンスってこの時から凄いんだ…」と感心してしまいます。内容は、ドラッグ中毒で売春婦の母親の家に男たちが出入りする劣悪な環境の中で、3人の姉妹の成長を描くという、ロリ・ペティ監督の自叙伝を映画化したもの。ローレンスは長女を演じています。

少女の、その家でのやり過ごし方、2人の妹を守る立場、出入りする男の1人との危険な関係、母親との確執、とにかくローレンスの演技1本で全編が成り立っていると言っても過言ではありません。

その特殊な環境から、同年齢よりも大人びた内面である一方、清純さを残している複雑な役柄であり、後半で起こるある大変な事件にも体当たりで臨んでいます。『ハンガーゲーム』でおぼこい田舎少女を演じれば、『世界にひとつのプレイブック』ではイっちゃってるセクシー美女も演じていますが、『早熟のアイオワ』を観れば、ローレンスが当時からどんな役柄でも演じられる下地があることを発見できると思います。

とまあグダグダ色々書きましたが、実は私が何より1番推したい、この映画の好きな場面がクライマックスです。詳しくは書きませんが、3姉妹がドライブします。すごく爽快で、しかもクスッと笑える、実に後味の良い最後で、ここのシーンだけDVDを4回も再生し直して観ました。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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