一昨日、ポニーキャニオン配給『ザ・グリーン・インフェルノ(原題)』について触れました(記事はコチラ)が、今日の当欄では、ポニーキャニオンの1月30日のラインナップ発表会全体について書いてみようと思います。
同社にとって初めての「劇場配給ラインナップ発表会」というだけに、気合の入り方が半端じゃなかったです。
まず、事前にマスコミや関係者に送られてきたラインナップ発表会の案内状が、ハガキではなく、まさかの「鉄板」。“鉄板のラインナップ”というアピールだそうですが、本物の硬い鉄板だっただけに、実にインパクトがありました。
↑鉄板の案内状
そして本番当日。会場はTOHOシネマズ六本木ヒルズの1番大きいスクリーンでしたが、劇場に入る前に1枚のチケットが配布されました。それはなんとポップコーンと飲み物の無料券。一般的にラインナップ発表会は、発表する側も出席する側もあくまで「仕事」なので、比較的カタい場なのですが、映画館でポップコーンを食べながらプレゼンを聞くというのは何とも新鮮でユニークな体験でした。
さらに、司会進行もひと捻り。フジテレビの軽部真一アナウンサーと笠井信輔アナウンサーが登場し、2人が出演しているフジの映画情報番組「男おばさん」風に作品を説明していくんです。
具体的には、2人がスクリーン横に設置された小さいデスクに座り、デスク上に乗った小さいデジタルカメラに向かって作品の感想や印象を語り合うという形(スクリーンに2人の顔が映っています)。まず予告編が流れ、続いて2人が手持ちの場面写真をカメラにかざしながら、作品についてざっくばらんに説明していました。
上映される映像も、ただの予告編だけではありません。例えば『トランセンデンス』は、クリストファー・ノーランがこの日のために編集したという特別映像を世界初上映しました。また、ちょっとうろ覚えですが、シルベスター・スタローンやキアヌ・リーヴス、ヒュー・ジャックマンらが、「ポニーキャニオンラインナップ発表会のお越しの皆さん」てな感じでメッセージを贈っている映像も多数あり、この日のために苦労して貴重な映像を集めてきた様子が窺えました。
業界関係者に向けて開催するラインナップ発表会は、収入には直接結びつきませんが、「新商品(=新作)」を説明する大切な場です。気合の入り方、プレゼンの内容によって、その配給会社の商品(=作品)への意気込みが劇場関係者やマスコミに伝わり、ひいては一般のファンにも伝わっていくもの。そういう意味で、ポニーキャニオンの初のラインナップ発表会は、劇場でのヒットに向けて大成功だったと言えるでしょう。作品力も十分だと思うので、各作品の公開が楽しみです。
さて金曜日なので最後に恒例の競馬予想。今週は東京新聞杯です。この時期にしてはハイレベルなメンバーが揃った印象ですが、最も実績のあるショウナンマイティは、陣営の反応がもうひとつ。他の有力馬は全幅の信頼を置けるタイプがおらず…。こういう時は思い切った予想が良かったりします。
というわけで推奨馬はプリムラブルガリス。たぶん10~15番人気でしょう。この2戦は惨敗なので、一見オープンの壁に当たっているような感じですが、それまでは重賞級の骨っぽいメンバーを負かしてきています。最近は、力負けよりも、何か他に原因があると見ます。そこはベリー騎手の起用が起爆剤になることを期待。馬の力を出しきってくれれば好勝負も可能でしょう。