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リニューアルした六本木のTSUTAYA取材で思ったこと (vol.109)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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リニューアルした六本木のTSUTAYA取材で思ったこと (vol.109)

2014年01月10日

昨年末に、リニューアルされた六本木のTSUTAYAを取材しました。記事はすでに掲載したので、コチラをご覧ください。

記事には細かく書きましたが、要するに「提案」「居心地」「人との交流」の3つに重点を置いた店舗に変わったというわけです。今はもう配信やらネットレンタルやら、どんな方法でも家で映画を観られる時代。お客さんにわざわざビデオレンタル店に足を運んでもうためには、前記の3要素に力を入れる必要があると、TSUTAYAは考えたのです。

具体的には、従来のアクション・SF・ホラー別、五十音順、という「探しやすさ重視」の陳列をやめ、「愛」や「人生」といったTSUTAYA独自のジャンル分けでDVDを並べています。そして店内は非常にオシャレで、映画知識豊富なコンシェルジュと会話をしながら作品を選べる、というコンセプトがあります。

取材をしていて感じたのは、これは昔ながらの、地域に根付いた個人経営のビデオレンタル店が実践していたことでは、ということ。映画好きのおっちゃん店長が、常連客にお薦めのタイトルを紹介する。六本木店の根底にあるのがコレなのではないでしょうか。

リニューアルは、そんなビデオレンタル店の「価値」を追求・進化・改革させたもの。狭くて天井までDVDが並んでいるというビデオレンタル店の煩雑なイメージを覆し、オシャレで広くて、まるで百貨店で時計やネクタイを選んでいるかのような気持ちにさせてくれる落ち着いた雰囲気。店内には液晶モニターやデジタルサイネージも点在し、視覚的にも飽きません。

私が話を聞いたコンシェルジュは元ヘラルドの方ですから、映画の知識的にも筋金入り。安心して「コミュニケーション」もできます。

そして、実は一番驚いたのが「面陳」(表面を向けて陳列)や平積みの威力です。販売用DVDのコーナーは、ほとんどが面陳されており、1本1本、本当に個性が出ています。背差しのままなら目にも留まらないような映画が、面陳された途端に輝きを放っています。面陳すると、だいたい背差しのDVDで9本分のスペースを使ってしまうんですね。一見もったいない気もしますが、これだけ1本の映画の力を発揮させられるなら、その選択もありだと思いました。

また、ジャンル分けも実に面白い。「あ、この作品はこのジャンルに入るのか」、なんて楽しみ方ができます。例えば「夜をぶっとばせ」コーナーには、『ブリット』『ドライヴ』『逃走車』『コラテラル』『マッドマックス2』『バニシング・ポイント』などなど。そして「地獄巡り」コーナーには『地獄の黙示録』『フルメタル・ジャケット』『プラトーン』『トラトラトラ!』『シン・レッド・ライン』などが並んでいました。

店長に話を聞くと、どちらかと言えば「フラッと店舗に立ち寄った人が楽しめる店」ですが、明確に借りたい作品がある人でも、十分楽しめる店舗なんじゃないかと思います。

まだこのスタイルのTSUTAYAは六本木店しかないのですが、行ける距離に住んでいる人は、ぜひ一度足を運んでみてください。面白いですよ。次世代のビデオレンタル店の在り方がこれなのかもしれません。


さて金曜日なので、恒例の競馬予想。今年1発目はシンザン記念です。本命はウインフルブルーム。1番人気が予想されるミッキーアイルとのハナ争いに注目が集まりますが、ウインのゲートの上手さは特筆もの。スタート直後はいつも半馬身前に出ています。今回は内が有利な京都競馬場で、絶好枠の1枠1番を引き当てました。一方ライバルのミッキーは外枠に。何もかもお膳立てができて、「勝ってください」とビクトリーロードが開けたような感じです。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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