16日より、弊社の近くにある有楽町駅前で有馬記念の派手な催しが開催されるようです。いよいよ1年の総決算が近づいてきたなという感じ。
ところが、昨日キズナが出走回避を表明。この有馬記念の焦点は凱旋門帰りのオルフェーヴルとキズナの再戦だったわけですが、それが叶わなくなり、残念に思っているファンも多いでしょう。
私も「ちょっと寂しいメンバーだな~」と出走登録馬をボンヤリ眺めていました。もちろん主役はオルフェですが、ほかに何か面白い切り口はないかなと思ったのです。
そんな中で気になったのがエイシンフラッシュ。この有馬を最後に引退し、翌日に引退式をすることを発表しています。常にG1戦線で、丈夫にトップクラスで活躍した名馬もいよいよターフを去ります。
ふと思ったのが、エイシンフラッシュの現6歳世代。有馬には、トゥザグローリーとの2頭が出走しています。どちらも、本番では穴馬扱いでしょう。
そういえば6歳世代、最近は存在感が薄いですよね。
もともとは、超タレント揃いでした。ドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサ、ジャパンカップの覇者ローズキングダム、香港でG1を勝ったルーラーシップをはじめ、ダノンシャンティ、ヒルノダムール、ビートブラック、ペルーサ、ダークシャドウ、トレイルブレイザー、ビッグウィーク、アリゼオetc。そしてエイシンフラッシュとトゥザグローリー。
3歳の頃から古馬陣を圧倒し、近年稀に見るハイレベルな「最強世代」として大きな注目を集めました。
ところが、この世代が4歳になってから少しずつ状況が変化。上の世代であるブエナビスタらに返り討ちに遭い、1つ下の怪物オルフェーヴルにはコテンパンにされました。さらに、オルフェの下のジェンティルドンナやゴールドシップらの後塵を拝し、いつの間にか「脇役」に。
ヴィクトワールピサ、ローズキングダム、ダノンシャンティ、ヒルノダムール、アリゼオらはすでに引退。現役の実力馬たちも不調に陥り、G1はおろか、普通の重賞でも苦戦している状況です。
華々しく「最強世代」と謳われた人気馬たちが、いつの間にかちりぢりとなり、G1戦線の隅っこに追いやられている…。ここに哀愁と、愛おしさを感じるのは私だけでしょうか。ちょっと応援したくなってしまいます。(馬券は別ですが)
有馬記念はオルフェをはじめ、5歳世代が中心のメンバー。「最強世代」の生き残りとも言えるエイシンフラッシュ、トゥザグローリーは、最後の最後にオルフェに一矢報いることができるのか。意地の見せどころです。