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『47RONIN』、振り切った世界観に感心 (vol.97)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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『47RONIN』、振り切った世界観に感心 (vol.97)

2013年12月04日

明後日より劇場公開される映画『47RONIN』。ひと足早く試写会で鑑賞しました。

忠臣蔵をモチーフにハリウッドが映画化・・・もう、最初にこれを聞いた時点で「大丈夫か!?」と不安が芽生え、特別映像を観た時も「本当に大丈夫?」と、常に疑いの目を持っていました。

しかも、当初は12年の年末に公開予定でしたが、結局1年も公開が延期になる始末。正直、あまり良い作品になっているイメージが沸きませんでした。


ところがです。意外と言っては失礼ですが、十分に楽しんでしまったのです。

まず、最も不安に思っていた日本の描写ですが、あそこまで振り切っていると全く違和感なし! 中途半端に日本の文化に歩み寄るのではなく、とにかく製作者のイマジネーションを具現化することに特化しており、「こんなの日本じゃない!」なんて指摘するのはナンセンスな作品であることがわかります。むしろ、「よくぞこれだけの世界観を構築し、2時間突っ走ったな」と感心してしまいます。

予告編で流れている通り、龍のような妖魔を筆頭に、デカ武者、恐竜?や幽霊?みたいなキャラクターも続々と登場。キアヌ・リーヴス演じる主人公のカイも尋常じゃない技を繰り出します。2億ドル以上という破格の製作費をもって、『ロード・オブ・ザ・リング』のような世界観と、日本のチャンバラを融合させると、こんなユニークな映画が出来上がるんですね。

物語は一応「忠臣蔵」がベースとなっており、日本の武士道が描かれています。ここは日本人もスッと受け入れられる精神性でしょう。やっぱり仇討ちモノは面白いですね。スカッとします。

主演はキアヌ・リーヴスですが、全体的に日本人キャストが引っ張っており、特に大石内蔵助を演じる真田広之がさすがの刀さばきを披露。キアヌとの対決シーンは注目の1つです。

公開後は賛否両論あろうかと思いますが、個人的には「あり」。キャッチコピーの「参戦せよ。」の通り、皆さんもぜひ参戦してこの映画の是非を論じてみてください。

平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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