明後日より劇場公開される映画『47RONIN』。ひと足早く試写会で鑑賞しました。
忠臣蔵をモチーフにハリウッドが映画化・・・もう、最初にこれを聞いた時点で「大丈夫か!?」と不安が芽生え、特別映像を観た時も「本当に大丈夫?」と、常に疑いの目を持っていました。
しかも、当初は12年の年末に公開予定でしたが、結局1年も公開が延期になる始末。正直、あまり良い作品になっているイメージが沸きませんでした。
ところがです。意外と言っては失礼ですが、十分に楽しんでしまったのです。
まず、最も不安に思っていた日本の描写ですが、あそこまで振り切っていると全く違和感なし! 中途半端に日本の文化に歩み寄るのではなく、とにかく製作者のイマジネーションを具現化することに特化しており、「こんなの日本じゃない!」なんて指摘するのはナンセンスな作品であることがわかります。むしろ、「よくぞこれだけの世界観を構築し、2時間突っ走ったな」と感心してしまいます。
予告編で流れている通り、龍のような妖魔を筆頭に、デカ武者、恐竜?や幽霊?みたいなキャラクターも続々と登場。キアヌ・リーヴス演じる主人公のカイも尋常じゃない技を繰り出します。2億ドル以上という破格の製作費をもって、『ロード・オブ・ザ・リング』のような世界観と、日本のチャンバラを融合させると、こんなユニークな映画が出来上がるんですね。
物語は一応「忠臣蔵」がベースとなっており、日本の武士道が描かれています。ここは日本人もスッと受け入れられる精神性でしょう。やっぱり仇討ちモノは面白いですね。スカッとします。
主演はキアヌ・リーヴスですが、全体的に日本人キャストが引っ張っており、特に大石内蔵助を演じる真田広之がさすがの刀さばきを披露。キアヌとの対決シーンは注目の1つです。
公開後は賛否両論あろうかと思いますが、個人的には「あり」。キャッチコピーの「参戦せよ。」の通り、皆さんもぜひ参戦してこの映画の是非を論じてみてください。