オルフェーヴルを含め、これまでに皐月賞、日本ダービー、菊花賞を制した「三冠馬」は全部で7頭。いずれも歴史的な名馬ばかりです。
ところが、1頭だけが勝ち続けているが故に、三冠馬と同世代の馬はとかく「レベルが低かった」と言われる傾向にあります。オルフェと同世代も、やはり当初はイマイチな評価を受けていたと思います。
ところが、ここに来てオルフェ世代が活躍し、実力を証明しつつあります。
昨日、ジャパンカップダートを制したベルシャザールは、オルフェ世代の有力馬の1頭。日本ダービーでは3着に健闘しました。ノド鳴りや骨折などでしばらく不振が続いていましたが、ダート路線に転向して一気に頂点まで上り詰めました。
先々週、マイルチャンピオンシップを勝ったのは、オルフェの勝った菊花賞で3着だったトーセンラー。中・長距離路線で善戦を続けてきた馬が、マイル路線に転向して一気に素質を開花させました。
ちなみに、昨年のマイルチャンピオンシップを勝ったのも、オルフェの勝った皐月賞で2着に頑張ったサダムパテックでした。
そのほか、オルフェの最大のライバルだったウインバリアシオンが、一昨日の金鯱賞で約1年5か月ぶりに復帰。いきなり3着に入り、一躍有馬記念の有力候補に踊り出ました。
その金鯱賞を勝ったのは、カレンミロティック。この馬はオルフェと直接対決はありませんが、同じ5歳。同日のステイヤーズステークスを勝ったのも、同世代のデスペラードでした。
クラシックディスタンスで結果を出している馬は少ないですが、いずれもポテンシャルの高い馬たちであったことは間違いないようですね。
さて、それらの実力馬たちを蹴散らしてきたオルフェーヴルは、いよいよ22日の有馬記念でラストランを迎えます。スカッと勝って、華々しく引退してもらいたいものです。