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【Vol.22】アニプレックス、高まる存在感

映画部デスクの「映画興行あれこれ」

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【Vol.22】アニプレックス、高まる存在感

2013年11月01日
 今週火曜日・10月29日付の「日刊文化通信速報【映画版】」の見出しを眺めていて、驚いたことがある。見出し全17本のうち、アニプレックスに関する記事が4本もあったからだ。

 その内容は、以下のとおり。

(1)『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』が興収4億円超の大ヒットスタートを切ったこと。

(2)同社が28日に行ったラインナップ発表会のこと。

(3)『まどマギ』の[新編]が、映画館1館あたりの平均上映回数、上映1回あたりの平均座席数の両方で1位となったこと。

(4)8月31日から公開中の『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』が興収10億円の大台を突破したこと。

 こんな記事4本である。

 アニメが国内映画興行市場において、欠かせない存在であることは周知の事実。その一角を間違いなく占める同社の存在感の大きさを、改めて感じさせてもらった。

 今後のラインナップのうち、劇場公開作品としては現時点で2本控えている。1本が11月23日公開の『PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth』。プレステ2用ソフト「ペルソナ3」、その劇場用アニメの第1章となる。

 もう1本が『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』。TVアニメ「アイドルマスター」の劇場版で、完全新作となるそうだ。こちらは2014年1月25日より公開。

 この他にも、多数あるTVアニメの中から劇場版に発展する作品が出てくる可能性もあろう。

 さて、今年の公開作品(2012年12月~)のうち、興収30億円以上の作品は13本ある(『そして父になる』を含む)。このうちアニメが、邦洋含め8本を占めている。これらは全て、ジブリやディズニー、ピクサー、また毎年の定番ものなど、ブランドがすでに確立している作品だ。

 こうした興収上位のランキングにアニプレックス作品が近い将来、食い込んでくるのではないか。いや、是非食い込んでほしい。そのくらい同社にかかる期待は大きくなっていると思う。



松本 貴則(まつもと・たかのり)  映画部デスク 兼 サイト事業部所属

2000年、シネコン担当記者として入社。その後、配給会社などへも取材範囲を広げるが、取材のベースは興行に置いている。2011年から映画部デスク。趣味はスポーツ観戦、読書。





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