デイン・デハーンという俳優さんをご存じでしょうか。今26歳の若手です。今年、このデハーンが出演する映画が日本で4本も公開されます。すでに映画好きの人はチェック済みでしょう。非常に印象的な人物です。
私が初めて彼を記憶したのは、未公開の『クロニクル』を試写(3月頃)で観た時。ひょんなことから超能力を持ってしまった主人公3人のうちの一人を演じているのですが、デハーン演じる青年が途中から暴走。街を破壊する凶悪な存在となり、残りの主人公たちと対峙するストーリーです。この時のデハーンの目がヤバイ! まだ若い俳優さんなのに、ずいぶんインパクトがあるなと思いました。
続いて『リンカーン』にも出演していましたが、この時はあまり印象に残らず。しかし、現在公開中の『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』では、良いところを全部持ってっちゃう、美味しい役を演じています。この作品は二世代に渡る父子のドラマを3つのストーリーで描く秀作。ライアン・ゴズリングやブラッドリー・クーパーなど今大人気の俳優が出演する中、デハーンがこの壮大な物語を帰結させるわけです。感動的なエンディングですよ。
そして、もうすぐ公開される『欲望のバージニア』にも出演。この作品(※良い映画です)では、デハーンのクレジットは7~8番に位置していますが、主人公たちと強い絆で結ばれ、終盤では重要なファクターとなります。インパクトは強くないですが、なにせ『クロニクル』『プレイス~』で強烈なイメージを持っていたので、「ああ、こういう純朴な役を演じても違和感はないな」と関心したものです。
デハーン出演作品の配給会社の人に聞くと、「若い時のレオナルド・ディカプリオに似ている」という声が多いそうです。確かに『ギルバート・グレイプ』のディカプリオに似ています。個人的には、目つきがベニチオ・デルトロに似ている印象を受けました。
来年には『アメイジング・スパイダーマン2』にも出演する予定です。ますます目が離せない存在となりそうですね。