閲覧中のページ:トップ > 文化通信バラエティ > 映画部デスクの「映画興行あれこれ」 >

【Vol.5】UC×シネプレ合併の果実

映画部デスクの「映画興行あれこれ」

最新記事

【Vol.5】UC×シネプレ合併の果実

2013年05月21日
 6月1日にユナイテッド・シネマに吸収合併されるシネプレックス(旧・角川シネプレックス)の事務所移転スケジュールが決まりました。今週末土日(5月25日、26日)に、UCが事務所を構える泉赤坂ビル(東京都港区赤坂)に引っ越します。

 UCではシネプレの移転を前に、先週末(18日、19日)にレイアウト変更を行いました。UCは同ビルの4階、5階の2フロア全部と、6階の半分を使っていますが、社長室をなくすなどスペース活用方法を見直して、借り増しすることなくシネプレの12、13名を受け入れます。

 UCはUCで4月1日付で組織変更と人事異動を行い、劇場勤務から本社勤務へ、またその逆もあり、差し引きで本社勤務が数名増えていますので、シネプレからの増員分と合わせて、3月までと比べてUC本社の人員は15名前後増えることになります。

 3月から約3ヶ月。振り返ると、UCとシネプレをめぐっては、慌ただしくコトが進んできました。事務所が集約され、会社が6月1日から一つになり、両社員の皆さんはようやく少し落ち着いて仕事ができる環境になります。

 この間、UCとシネプレでは、精神的にも、実務的にも間違いなく支柱であった人物が、それぞれ会社を去りました。言うまでもありませんが、UCは関本常務、シネプレは荻野取締役です。

 そして、先述のとおり、UCは4月1日付で改組と人事がありました。組織のありよう、人の配置の仕方をみる限り、3月以前と比べてガラリと変わった印象です。それは親会社が変わった会社の宿命と言えます。もともとのUCの社員の方々は、新しい仕事のやり方に慣れ、結果も出していかねばならないし、新たに加わるシネプレの方々にも当然同様のことが求められるでしょう。

 ひとまず合併はしますが、システム統合や、館名変更を含む館周りの改修など、おカネのかかる部分は少し時間をかけて取り組んでいく模様です。

 一方で、GWからシネプレ4サイトに、UCと同商品のプレミアムポップコーンを納品し、販売に力を入れたところ、目に見えて売り上げが伸びているとのこと。この好調を受けて、5月25日からシネプレ全12サイトに、このポップコーンを広げるそうです。

 このポップコーンの話は、合併による果実のほんの一つに過ぎないはず。これからどんな果実を生み出すのか。注目です。




松本 貴則(まつもと・たかのり)  映画部デスク 兼 サイト事業部所属

2000年、シネコン担当記者として入社。その後、配給会社などへも取材範囲を広げるが、取材のベースは興行に置いている。2011年から映画部デスク。趣味はスポーツ観戦、読書。




過去のタイトル一覧

2016年

1月│ 2月│ 3月│ 4月

2015年

1月│ 2月

2014年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2013年

4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月