フローラＳ＆マイラーズＣ予想 (vol.10)

　先週の皐月賞は、当欄で推奨したレッドルーラーがまさかの大差シンガリ負け。さらに次点で挙げたフェイムゲームとカミノタサハラがレース後に故障が判明と、悲しい結果に終わりました。

　でもめげずに、穴馬を見つけ出していきたいと思います。今週の日曜日は東京でフローラステークス、京都でマイラーズカップが行われます。

　フローラＳは混戦模様ですが、上位7～8頭で人気を分け合いそうな陣容。力も拮抗していると見ます。

　そんな中、私が比較的自信を持って推すのはデニムアンドルビー。デビューから2戦足踏みしましたが、ズバッと直線で突き抜けた前走の勝ち方が強烈でした。追い切りで乗った四位騎手が「めちゃくちゃいい」と話していたそうで状態も良さそう。本番は内田騎手を起用し、勝負気配が漂います。2～3番人気のような気もしますが、外せないでしょう。もし4番人気以下ならオイシイ馬券です。

　大穴ならアニマトゥール。前走は中京のマイル戦で力強く伸びて快勝しました。東京の長い直線も合いそうな感じがします。2冠馬ベガが近親にいる良血で、厩舎の期待馬のようです。一発を期待します。

　一方マイラーズＣはカレンブラックヒルが1番人気でしょう。しかし前走でダートを使って大敗、しかもスタートは出遅れという、あまり良くない負け方に見えました。嫌うならここかなと思います。

　私が推すのはサンレイレーザー。昨年4月、ＪＲＡ転入初戦の500万下を圧勝して以来注目している馬で、まずまず順調に出世してきました。ただ、折り合いに難があり、これがもうワンパンチ足りない原因と見ています。

　しかし今回は、シルポート、カレンブラックヒル、オースミスパーク、タイキパーシヴァルと快速馬がズラリ勢揃い。おそらく速い流れとなり、サンレイの折り合いはいつもより楽になる気がします。いよいよ能力全開。ＧＩ馬2頭を含む強力メンバーを撃破です。人気も6～8番の手頃なところでしょう。

　もう1頭、さらに人気薄でフィフスペトルも挙げておきます。昨年絶不調ですっかり影が薄くなりましたが、今年に入ってから体調は良いそうです。その初戦、高松宮記念は8着でしたが、王者ロードカナロアからは0.6秒差。今回も人気の一角を占めるマジンプロスパーとはたった0.2秒差でした。休み明けの宮記念を叩いて、ここでドカンとないでしょうか？

　ちなみに同じ京都マイルでは、これまで3年連続でマイルチャンピオンシップに参戦。11年は2着（クビ差）に好走したほか、10年は8着、12年は13着に敗れたものの、いずれも勝ち馬から0.5秒差、0.8秒差にふんばっています。うまく立ち回れば馬券圏内も十分期待できるでしょう。

平池由典（ひらいけ・よしのり）　映画部記者 兼 サイト事業部所属
　映画・ＤＶＤの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。