【Vol.1】激変する映画興行界
2013年04月11日
はじめまして。映画部デスクの松本です。
いま、映画業界は激動の時代を迎えています。
特に、興行会社において組織、人の動きが活発化しています。主要な興行会社のほとんどで、過去1、2年の間に重要な動きがあり、全く変わらず存続している組織体、陣容はほぼありません。環境に応じた変化が求められ、それができなければ生き残ること自体が難しい時代になりました。
映画興行界は、どのような将来を見据えているのでしょうか。
かつてのようなシネコンの出店ラッシュはないとしても、今後もそれなりの出店数があります。その一つひとつは、非常に注目度の高い案件です。
また、全国の映画館の90%がデジタル化されました。デジタル化の功罪が語られますが、フィルム中心の時代に戻ることは、もはやありません。デジタル化に伴うプラスの側面の一つ、いわゆるODS(非映画デジタルコンテンツ)は、ますますその存在感を高めています。
そして、今年はワーナー・マイカルが国内初のシネコンを神奈川県海老名市に開業(1993年4月24日)して、ちょうど20年。この節目の年に、興行を巡る目まぐるしい動きが出てきているのは、全くの偶然とは思えません。
このコーナーでは、日々の取材の中で目にした、耳にした、感じ取った「あれこれ」を、興行を中心に取り上げます。じっくりと、時には軽妙に綴っていきます。
忌憚ないご意見など頂戴できれば、大変うれしく思います。よろしくお願いいたします。
松本 貴則(まつもと・たかのり) 映画部デスク 兼 サイト事業部所属
2000年、シネコン担当記者として入社。その後、配給会社などへも取材範囲を広げるが、取材のベースは興行に置いている。2011年から映画部デスク。趣味はスポーツ観戦、読書。