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お疲れさん、ブライアンズタイム (vol.3)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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お疲れさん、ブライアンズタイム (vol.3)

2013年04月04日

 大種牡馬ブライアンズタイムが死んでしまいました…(放牧中の事故で死亡)。競馬ファンなら、この馬に思い入れのない人はいないでしょう。

 サンデーサイレンス、トニービンと共に、90年代~00年代の日本競馬界を牽引した親父でした。初年度から3冠馬ナリタブライアン、オークス馬チョウカイキャロル、翌年にはマヤノトップガンを輩出しました。中央のGⅠ馬は実に14頭を数えます。

 種牡馬実績ではサンデーサイレンス(SS)に及ばなかったものの、「化け物級の馬を出す」という点ではブライアンズタイム(BT)が1番だったと思います。大事に使って力を発揮するSS産駒に比べ、BT産駒はとにかくレースを使って使って強くなる、雑草魂を感じさせる男臭い馬ばかりでした。大久保正陽厩舎がピッタリでしたよね。

 近年はSS系統の種牡馬に圧倒され、BT産駒の主戦場は芝からダートに移っていましたが、それでもタイムパラドックスやフリオーソなどが大活躍し、存在感は依然として大きなものでした。また、昨年は久々に芝G1エリザベス女王杯(レインボーダリア)を勝ち、菊花賞でも2着(スカイディグニティ)し、まだまだ芝でもやれることを証明したばかりでした。

 ちなみに私の競馬におけるベストレースは96年の阪神大賞典。ナリタブライアンとマヤノトップガンの死闘です。ブライアンズタイムが日本に輸入されなければ、存在しなかった名勝負ですからね。本当に本当に大切な種牡馬でした。

 これで平成の3強種牡馬は揃って他界。一つの時代の終焉に寂しさを感じずにはいられません。語り始めたら朝になってしまうので、とりあえずこれで終わりにします。ありがとう、そしてお疲れさん、ブライアンズタイム…。



平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。



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